皇室の後継者問題について



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 皇室の後継者問題、こう聞いてどのような事態が頭に浮かぶでしょうか?

 簡単にまとめてしまうと、現在の皇室典範において皇位継承者は皇統に属する嫡出の男系
男子とされているため、このままだと今上天皇、皇太子、秋篠宮と継承された後の皇位継承者
が存在しない状態になってしまうということです。


 この事態は90年代後半に一般に認知されはじめましたが、潜在的危険は戦後まもなくに生
じたものと言えます。
 戦後の皇室の変化と言えば、政治的な事柄を除けば皇室典範の改正がありましたが、これ
は既に皇室においても慣習となっていた一夫一婦制を確立し、庶子の継承権を否定するもの
で、これだけでは実質的には大きな変化はありませんでした。
 むしろ、今日の後継者問題の原因は同時期に行われた11宮家の皇籍離脱でした。
(明治維新後に伏見宮家を源流として成立していった傍系皇族は、この時点で11の宮家を構
成していました。)
 この結果、皇室典範の改正により庶子が否定され、女子と女系の継承も改めて否定された
ことと併せて、皇位継承者は庶子及び多数の傍系皇族という広い範囲から、大正天皇の嫡出
の男系男子という少数に限定されてしまいました。

 上記のように皇族数が大幅に減少した以上、皇位継承者の減少への対処規定が皇室典範
におかれるのが自然なはずですが、わが国においては
皇位継承権は皇族にあり、皇族は皇室を離れた場合は復帰できないという原則があったため
か、この規定は設けられませんでした。
 当時、この問題点は指摘されたものの今上天皇を筆頭とした複数の男子の存在のためか、
あまり重要視されたかったようです。
 しかし、この皇室典範の重大な欠落により、今日の問題が生じてしまいました。


 現在、皇室には上記のように秋篠宮〜悠仁親王まで男子誕生はなく,今上天皇の皇孫世代
の皇位継承権者が1人のみという状態です。
 そして、これから男子の誕生が期待できる皇族妃は高齢出産を考慮に入れても皇太子妃と
秋篠宮妃のみです。
(厳密には,独身である桂宮の結婚,男性皇族が独身となった場合の再婚等によって,男子を
産むことが可能な皇族妃が増える可能性はあります。)

 このことを踏まえて、私なりに皇室の後継者問題を書いてきたいと思います。


1:皇位継承の歴史的原則
2:皇位継承者確保への対策