オーストリア・ハンガリー皇太子オットー



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●オーストリア帝国及びハンガリー王国
(厳密に言うならば、旧帝国領域の継承国家は
オーストリア、ハンガリー、チェコ、スロバキア、スロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビ
ナの7ヶ国にあるものの、一般的にはオーストリアとハンガリー、特にハンガリーでの元王家と
いうことでロイヤル・プリテンダーとされているようです)

家名=ハプスブルク・ロートリンゲン家
家長=オットー大公(正式にはフランツ・ヨーゼフ・オットー大公)
家長の王制時代の称号=オーストリア・ハンガリー帝国皇太子
帝位及び王位請求権者=フェリックス大公
請求権者の王制時代の称号=オーストリア大公

 オーストリア・ハンガリー君帝国は第一次世界大戦によって1918年に崩壊し、今日では帝
国そのものの直系の後継国家は存在しません。
 ただし、帝国を構成していたハンガリー王国は規模を大幅に縮小しますが、今日もハンガリ
ー共和国として続いています。
 オットー大公は、帝国崩壊によって1919年以降、父カール1世皇帝(ハンガリー国王として
は4世)、母ツィタ皇后・王妃等と共に亡命しました。
 亡命後も正式な退位を拒むカール1世に対して、オーストリアは悪名高いハプスブルク法を
制定し、ハプスブルク家の廃位と一族の追放、20世紀最大の合法的略奪と言われる私有財
産に至るまでの財産没収をもって応えました。
 しかし、皇帝夫妻は諦めることなく1921年に2度にわたって摂政制によって王制が存続して
いるハンガリー王国での復権を試みます。
 ですが、結果は失敗に終わりカール1世はハンガリー国王としても廃位され、皇帝一家は流
刑されることになります。
 更に亡命時に持ち出せた資産を失い、旧帝国領域での資産を強奪された皇帝一家は極貧
へと追い込まれました。
 この流刑地での厳しい生活のため、1922年にカール1世が身重のツィタ皇后とオットー大
公を含む7人の子を残して、あまりにも若く亡くなりました。
 これにより、母ツィタ皇后によってオットー大公はハプスブルク家の家長であり、失われた帝
国の皇帝フランツ・ヨーゼフ2世であると宣言されました。
 以後、ハプスブルク家は反ヒトラー・オーストリア及びハンガリーの独立維持に努めたものの
ソ連の圧力もありハプスブルク法が撤回されるころはなく、亡命生活の継続を余儀なくされまし
た。
 そして汎ヨーロッパ運動の活動家として政治活動を行っていたオットー大公は、ついにある決
断をすることになります。
 1961年、オットー大公は退位してハプスブルク法に従うことを宣言しました。
 これにより紆余曲折はあったものの、大公一家は母国への帰国を果たしたのです。
 この結果、厳密にはハプスブルク家は家長と帝位及び王位請求権者が分かれることになり
ました。
 オットー大公のすぐ下のロベルト大公の継承権放棄の時期が不明のため順序ははっきりし
ませんが現在では、その下の弟であるフェリックス大公が請求権者になります。
 もっとも、オットー大公は継承権を放棄してはいますが、それに関係なくもしも君主制が再興
されたなら即位すべき人物とされていますので、この分離は名目上と言っても良いかと思いま
す。
 なお、ハプスブルク家のお家芸とされる婚姻政策は今日でも有効のようでして、現在傍系の
一族にはベルギーの王位継承権があり、スペインとルクセンブルクについても君主位継承権
が情知る可能性があることから、将来的に君主制復古ではなく、これらの継承権によって一族
が君主に返り咲く可能性もあります。

帝家系図(1)〜直系

+---------------------+
|                |
フランツ・ヨーゼフ1世  カール・ルートヴィヒ大公
|               |
|               +---------------------+
|               |               |
ルドルフ皇太子 フランツ・フェルディナント大公  オットー大公
                                 |
   +---------------------------------------+
   |
カール1世(4世)
(最後の皇帝兼国王、1922崩御)
オーストリア皇帝:在位1916〜1918統治権放棄、1919廃位
ハンガリー国王:在位1916〜1918統治権放棄、1921廃位
   =皇后・王妃ツィタ(パルマ公女)
   |
   +---------------------------+-----------+
   |                    |         |
オットー大公            ロベルト大公  フェリックス大公
(最後の皇太子 1912生   (?年に継承権放棄) (1916生〜)
フランツ・ヨーゼフ2世                   現在の帝位及び王位請求権者
在位1922〜1961退位)                (権利継承年1961?)       
   =レギーナ大公妃                    
   |(ザクセン・マイニンゲン公女)           
   |                                               
   +-----------------------------------------+                    
   |                              |                     
 カール大公                       パウル・ゲオルク大公            
 (1961〜)                       (1964〜)  
   =フランチェスカ大公妃                 =エリカ大公妃
   |(Thyssen−Bornemisza男爵夫人)        (オルデンブルク公女)       
   |                              
 フェルディナント大公                    
 (1997〜)                         
                                   

帝家系図(2)〜カール1世第2皇子ロベルト系(オーストリア・エステ大公家)
(この家系は1917年にロベルト大公がモデナ公国の継承権者である
オーストリア・エステ大公とされ、以後はオーストリア・エステ大公を称している)

カール1世
   |
ロベルト大公
(1915〜1996)
   =マルガレーテ大公妃
   |(イタリア王族アオスタ公女・スペイン王位継承権可能性あり)
   |
   +-------------------------+---------------+
   |                  |           |
ロレンツ大公           ゲルハルド大公 マルティン大公
(1955〜)             (1957〜)    (1959〜)
   =アストリッド大公妃
   |(ベルギー王女・ベルギー王位継承権保持者)
   |
   |
   +----------+
   |       |
アメデオ大公 ヨアヒム大公
(1986〜)  (1991〜)


帝家系図(3)〜カール1世第3皇子フェリックス系

カール1世
   |
フェリックス大公
(1916〜)
   =アンナ・オイゲニア大公妃
   |(アーレンベルク公女)
   |
   +-------------------------+--------------+
   |                  |           |
カール・フィリップ大公   レイモンド大公  イシュトヴァン大公
(1954〜)           (1958〜)     (1961〜)
1994及び98貴賎結婚  1994貴賎結婚  1993貴賎結婚


帝家系図(4)〜カール1世第4皇子カール・ルートヴィヒ系

カール1世
   |
カール・ルートヴィヒ大公
(1918〜)
   =ヨランダ大公妃
   |(リーニュ公女)
   |
   +--------------+
   |           |
ルドルフ大公    カール・クリスティアン大公
(1950〜)      (1954〜)
1976年貴賎結婚    =マリー・アストリッド大公妃
               |(ルクセンブルク公女・ルクセンブルク大公位継承権可能性あり)
               |
   +---------------+---------------+
   |           |           |
イムレ大公     クリストフ大公   アレクサンダー大公
(1985〜)     (1988〜)     (1990〜)


帝家系図(5)〜カール1世第5皇子ルドルフ系

カール1世
   |
ルドルフ大公
(1919〜)
   =1)クセニア大公妃          
     (Czernichew−Besobrazow伯爵夫人)
   =2)アンナ・ガブリエル大公妃
     (Wrede公女)
 
   (1)                            (2)
   |                             |
   +-----------------------+          大公なし
   |                 |           
カール・ペーター大公      シメオン大公
(1955〜)            (1958〜)
  =アレクサンドラ大公妃     =マリア大公妃
   (Wrede公女)          |(両シチリア王女・スペイン王位継承権保持者)
                      |
                      +---------------+
                      |           |
                   ヨハネス大公    ルートヴィヒ大公
                   (1997〜)     (1998〜)