どんな時にも人生には意味がある
会長 當作守夫
 中島小学校開校70周年の記念式典及び祝賀会が昨年の11月9日に開催されました。当日は,衆議院議員選挙の投票日と重なり,式典の運営を心配いたしましたが,晩秋の爽やかな陽気にも恵まれて,終始和やかな雰囲気に包まれ,無事に終了できました。
 共生の世紀,21世紀という画期としての初の開校式典でしたが,同窓会長と記念事業協賛会長として,40・50・60・70周年の4回の記念式典をつつがなく終わらせていただきました。これもひとえに,母校の教職員,父母と先生の会会員,校区内の関係者及び同窓会会員の皆様の,多大なご支援とご協力の賜と心からお礼を申し上げます。誠にありがとうございました。
 母校が歩んできた70年の歳月のさまざまな歴史の断面は,記念誌に記してありますが,これまで重くのしかかっていた肩の荷を下ろさせていただいた感じがいたしております。学校としては決して長い年月であったとは言えませんが,戦前・戦後の茨の道を行くごとく歩んできたその道程は,振り返れば,決して淡々としたものではなかったとの感を深くしており,関係者の血のにじむような労苦の上に,現在の母校のあることを忘れてはならないと思います。
 70周年記念は,先人のたゆまぬ努力に感謝し,さらなる発展への決意を新たにする節目にあたる年でもあり,改めて母校の創立の原点を見据えながら,まさに生まれ変わる覚悟で次なる飛躍を目指して,夢を追い求めてほしいものです。
 若い世代の会員の新鮮なアイディアを中心に,母校の一層の発展のために,100周年記念を明るい未来にプレゼントする,新たな第一歩を踏み出していただくように申し送りたいと思います。
 同窓会を運営するということは,想像する以上に精神力と体力を必要とします。私は40年間,会長を引き受け,齢80歳を越え,体調もよくありません。函館一の同窓会という言葉を念頭に,同窓会づくりをするためには,「老兵は死なず,消え去るのみ」の言葉どおり若く生気のあふれる方にバトンタッチするべきであると考えております。この度の総会で就任される新役員の方々をご指導ご鞭撻下さいますようお願いいたします。
 長い間のご友誼を感謝いたしますとともに,皆様のご多幸をお祈り申し上げます。