ピグレットのいちおし!!
 

ピグレットは小さい頃から本を読むのが結構好きです。
「趣味は読書です」と言うのはなんだか照れちゃうんだけど、お休みの日に家事を済ませてから
お茶をそばにおいて、ゴロンと横になって何時間も読んでいると、しあわせ〜♪を感じます。

ピグレットは意外と(?!)凝り性なので「おもしろ〜い」と思ったら、その作家の作品を
片っ端からよみたくなります。小学生のときからそうでした。
なので、作家の数は少ないと思うなぁ。

最近読んだ本のなかで「これぞ、ピグレットのいちおし!」というものを紹介します。
勝手な解釈と訳のわからない感想でも、怒らないでね!






        作家別

 
藤本ひとみ hujimoto hitomi
バスティーユの陰謀
ハプスブルクの宝剣 上・下
大修道院長ジュスティーヌ 
伯爵サド 
伯爵サド夫人
預言社ノストラダムス 上・下
見知らぬ遊戯 鑑定医シャルル
歓びの娘 鑑定医シャルル 
快楽の伏流 鑑定医シャルル
暗殺者ロレンザッチョ
ブルボンの封印 
逆光のメディチ
聖ヨゼフ脱獄の夜
聖アントニウスの夜 
ウィーンの密使 フランス革命秘話
マリー・アントワネットの生涯
聖戦ヴァンテ 上・下 
マダムの幻影     
文藝春秋
文藝春秋
文藝春秋
文藝春秋
文藝春秋
集英社
集英社
集英社
集英社
新潮社
新潮社
新潮社
講談社
講談社
講談社
中央公論新社
角川書店
朝日新聞社 
佐藤賢一 satoh kenichi
 
 
王妃の離婚
カエサルを撃て!
双頭の鷲 
集英社
中央公論新社
新潮社

江国香織 ekuni kaori
 
 

ホリー・ガーデン 新潮文庫
冷静と情熱のあいだ Rosso 角川書店
きらきらひかる 新潮文庫
つめたいよるに 新潮文庫
流しの下の骨
こうばしい日々

辻仁成 tuji hitonari
 
 

冷静と情熱のあいだ Blu  角川書店

小池真理子 koike mariko
 
 

新井素子 arai motoko
 
 

チグリス・ユーフラテス

 

J.K.ローリング (松岡佑子 訳)
 
 

ハリー・ポッターと賢者の石 静山社

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ハリー・ポッターと賢者の石  J.K.ローリング  
 「世界で800万部の大ベストセラー」というふれこみと、表紙の絵がステキだったので、思わず買ってしまいました。とても、とても、おもしろくて455ページを一気に読破してしまいました!ストーリーは・・・。とにかく読んでみて!!!
  読み終わった第1印象は、ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」みたいっ!ってこと。魔法使いのお話だからといって、子供向けのお話だと思ってはいけません!読んでいるだけで、お話の世界がどんどん浮かんでくる!こんなに想像力をかきたてるお話は久しぶりです。やっぱり、視覚的に映像で入ってくるよりも、活字を読んで想像するほうが楽しいっ!と再確認してしまいましたよ。
 2001年にワーナーブラザーズから映画化されるそうです。ぜひ、原作のすばらしさを損なわず、映画の良さを出してほしいなぁと願うばかりです。
 全7巻シリーズなので、次が楽しみです。

 「魔法省」っていう、マグル(私達、人間の事)が魔法使いの存在に気づかないようにするための機関があるの。マグルが魔法使いを見てしまったり、魔法に気がついたら、その記憶を消して歩くの。・・・・絶対に「魔法省」って、あると思うなぁ!


 
 
 
ブルボンの封印           藤本ひとみ
 これはわたしが、初めて読んだ藤本ひとみの本です。
フランスに古くから伝わる「鉄仮面伝説」がモチーフになっています。すこしまえ、レオナルド・ディカプリオ主演で話題になった「仮面の男」と同じ題材ですが、それとは違った側面でストーリーが進んでいくのです。本当は王位を継承する筈だったが、孤児としてイングランドで育てられたジェームスは自分の出生のひみつを明らかにするためにフランスへわたるのです。そして双子の存在を隠したい権力者に追われながらも、事実を明らかにして行く。同じく自分の出生について知るため、またジェームスを助けるためにフランスに渡ったマリエールとの恋やルイとの三角関係・・・・。友情、恋、冒険、陰謀という「わくわく要素」がてんこもり!
 鉄仮面「伝説」、ルイ14世は本当は双子だった、という大胆な「仮説」、ルイ14世、マザランやリシュリューと言った「実在の人物」というさまざまなモチーフが複雑に絡み合って、とても小説とは思えない生き生きとしたものになっていると思います。
 なんと言ってもいいのは、魅力的な登場人物たち。それと時代背景に忠実な衣装の描写。読んでいるとまるで自分が主人公マリエールになった気分!
 それにしても、どうしてこんなに歴史を曲げずに脚色を加えて、こんなに壮大なお話がかけるのでしょう!!とっても、尊敬・・・。この本ですっかり「藤本ワールド」にはまったピグレットは、藤本ひとみの本というだけで内容は見なくても買うようになりました。この本と「逆光のメディチ」以外は全て初版本を持っています!すごい?!
 
冷静と情熱のあいだ Rosso    江国香織
 辻仁成のBluと対になっていて、あおいの目から見たお話。
舞台の大半は「私が行ってみたい町NO.1」のフィレンツェ。読んでいるとドゥオモやベッキオ橋などフィレンツェの町並みがふぅわ〜っと浮かんできて、まるでフィレンツェにいるみたいっ!(行ったことないけどね)
 あおいが順正と別れてからもずっと、10年後のあおいの誕生日に会おうと言う約束を忘れずに抱きしめていたの。その間に別の人と暮らして幸せでも、心のどこかに引っかかる人って、きっといるよね。幸せな記憶と傷ついてつらかった記憶が同居していても、元気でいるかなぁと思う人。会いたいと思う人。あおいにとっては順正がそんな感じ、かな。
 10年後の誕生日にマ−ヴのプロポーズを断って、順正との約束を果たすためにフィレンツェのドゥオモに登るの。そこには順正が待っていてくれるんだけど、10年の歳月は埋められない。とっても大好きでも順正の幸せを願って、帰っちゃうんだ〜、ミラノに!えぇ〜、そうなぉ〜、帰っちゃうのー!!って、ちょっとピグレット的には不満なんだけど、Rossoのいいところ、せつない所は、ここかなぁ。フィレンツェで順正と再会してから、の部分。
 10年の隔たりは埋められないのか!?と悲しくなったピグレットです。
この本はBluも読まなければ、いけません。正しい読み方としては、まずRossoを、次にBluを読んでください。

 
 
 
 
 
冷静と情熱のあいだ Blu    辻 仁成
 順正の目から見たお話。あおいとの別れ方でとても深く傷ついても、順正もやっぱり10年後の約束を忘れられない。あおいのことも忘れられないの。
 ドゥオモのクーポラの上で再会して、自分の気持ちがわかっても、やっぱり10年の隔たりを感じてしまう。あおいが今、幸せでいることを信じて、ミラノに帰ると言うあおいを止めることができないの。う〜、思い切りの悪い奴!ピグレットは叫びたくなるんだけど、そう言う順正のやさしさを、あおいはよくわかっている。
 え〜、ほんとにこのお話はこう言うラストなの?!10年の約束を、ただの思い出の延長として終わらせてしまうのか!!ここからは何も始まらないのか、と悲しくなったのだけど・・・・。フィレンツェまで来たあおいの「情熱」を信じてミラノに追いかけて行く順正なのです。やっぱりこうでなくちゃね。
 ピグレット的には順正の仕事の歴史的絵画の修復士と言うのがとてもおもしろかった。修復士の仕事について、興味深かったです。
 この2冊の本のすごいところは、二人の作家が書いたのに、とても、とてもぴったりしている所。ふたりが「冷静」と「情熱」のあいだを行ったり着たりしている所が、とてもせつなくて、とても、すてき。本当は江国香織を辻仁成は1人なのではないか?