ハイレゾ音源のご紹介
♪カフェ・ウォルフガングでは2015年より、ハイレゾの再生を始めました。
滑らかないい音です。
CDの規格44.1khz/16bitを上回るハイレゾ、♪カフェ・ウォルフガングでも導入しました。デジタル音源はアナログの音を細かく刻んで、その時点の数値を0か1で記録しているのですが、ハイレゾはCDよりもはるかに細かく分割しているため、よりアナログに近い音になります。(カメラでいうと画素数が増加したことと同じですね。)
その結果、音のつながりがよく大変滑らかな音になり、また、周波数レンジもCDが20,000ヘルツまでなのに対して20,000ヘルツ以上まで再生可能になり。よりアナログに近づいたということですね。実際に試聴していると当初はCDとの違いがはっきり分かるものもありますし、違いの分かりにくいものもあります。しかし長く聴いていると滑らかさの故か大変心地よい音です。ハイレゾの後でCDを聴くとギスギスした刺激の強い音に聴こえ、疲れます。
入手したハイレゾ音源をご紹介します
2024/3/1登録
ドビュッシー/海、管弦楽組曲第1番 ロト/レ・シエクル
(wav96kHz/24bit)
2012年2・4月録音 (ハルモニア・ムンディ)
2024/2/16登録
サン=サーンスの残した4つの交響詩と最も有名な「動物の謝肉祭」ほか、史上初の映画音楽だった「ギーズ公暗殺」(もちろんサイレント時代)など、サン=サーンス
の管弦楽作品を集め、ピリオド楽器を用い録音したアルバム。では1928年プレイエル製のダブル・ピアノが用いられていて、これはピアノの両端に鍵盤のついた対面型楽器なのだそうだ。「動物の謝肉祭」は、オリジナルの11名室内楽編成によるもの、他の曲はやや小さめの編成のオーケストラによる演奏で、派手さはないが。まっとうな演奏と録音である。
2024/2/2登録
ブルックナー/交響曲第3番(ノヴァーク版初稿) ロト/ケルン・ギュルツェニヒ管
(wav192kHz/24bit)
2022年9月録音 (Myrios
Classics)
第7、4番に続くフランソワ=グザヴィエ・ロトとケルン・ギュルツニヒ菅によるブルックナー交響曲全集の第3弾。今回はノヴァーグ版の初稿による録音。初稿版とは言っても前回の第4番のオリジナル初稿版のような変更は少ないが、相違点はいくつかありそうだ。。最初の第7番と同様早めのテンポでサクサクと音楽が進み聴きやすい演奏。その分重厚さはない。すっきりとしている。録音は演奏と同様、各楽器の分離の良いスッキリとした録音だが、ライヴの雰囲気は全くない。
2024/1/19登録
モーツァルト/ 鍵盤楽器のための作品集第5集、第6集 ベザイデンホウト(pf)
(wav96kHz/24bit)
2012年11月。13年1月録音 (ハルモニアムンディ)
CD(9枚)のみのリリースであったベザイデンホウト(pf)によるモーツァルトの鍵盤楽器(フォルテ・ピアノ)作品集の、5・6枚目のみ、ハイレゾでリリースされた。テンポはやや速め、装飾音の入れ方など多彩で、あの映画「アマデウス」で描かれているモーツァルトを思わせる痛快な演奏。フォルテピアノの情弱のつけ方なども面白く、ちょっとやりすぎと思わせる個所もないではないが、聴いていて楽しくなる演奏である。
2024/1/5登録
ブルックナー/交響曲第7番 ティーレマン/ウィーン・フィル(wav96kHz/24bit)
2021年8月録音(ソニークラシカル)
ティーレマンとウィーン・フィルによるブルックナー交響曲全集の第4弾(だと思う)。いつものことだが全体にテンポは早めで、ここぞというところでテンポを落としてじっくりと盛り上げるという手法は以前ほどではないが、今回も見られる。「ハース版」とのことだが、第2楽章にティンパニもシンバルも用いられていて、疑問が残る。録音はセッションのようだが音質はクリアで良質。
レガシーオブ・レジェンド クレンペラー/(ニュー)フィルハーモニア管弦楽団ほか
(wav192kHz/24bit)
1955年7月〜70年11月録音 (ワーナークラシック)
クレンペラーのEMIステレオ録音の中から交響曲を中心に編成したもの。収録曲が多い。ハイドン100、モーツァルト40・41、ベートーヴェン7・9、シューベルト5、シューマン4,ブラームス3、チャイコフスキー4、ドヴォルザーク9,ブルックナー8、マーラー2、他にもメンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」など全22曲、13時間弱の内容でどの曲も聴きごたえがある。特に今回の192kHz/24bitでのリマスターによって見違えるような高音質となって、クレンペラーという指揮者の深みのある演奏がより明確に聴ける。ヴァイオリン対抗配置の録音も従来の配置ではわからなかった音の分離が伝わってきて面白い。
2023/12/3登録
シューベルト/八重奏曲 イザベル・ファウスト 、 クリスティン・フォン=デア・ゴルツ
、ロレンツォ・コッポラ 、 トゥーニス・ファン・デァ・ズヴァールトほか
(wav96kHz/24bit)
2017年7月録音 (ハルモニアムンディ)
2023/11/28登録
ベザイデンホウトの指揮とソロ、フライブルク・バロック管による、モーツァルト/ピアノ協奏曲全集(?)の最初の1枚が出た。映画「アマデウス」のモーツァルトを思い出させるような痛快な演奏。グルダ以上に装飾音満載、入り方が巧妙で、繰り返し聴いても鼻につくことなく楽しめる。オケとのアンサンブルもよく、素晴らしい。全集の完成を期待したい。これまでハイレゾでは2枚目に当たる第12・11・13番がリリースされていない(3枚目第6・25番が先にリリ―スされている。
2023/11/21登録
ラヴェル/ボレロ、歌劇「スペインの時」 ロト/レ・シエクルほか
(wav96kHz/24bit)
2021年3録音 (ハルモニアムンディ)
フランソワ=グザヴィエ・ロトのラヴェルの新作は、あまり知られていない歌劇「スペインの時」。ラヴェルのオペラというと「子供と魔法」がたまに上演されるが、こちらは初めて聴く。48分ほどの曲で、ストーリーはWikipediaで調べられる。プロヴァンス太鼓余白に「ボレロ」が収録されている。聴くほうはこちらがメイン。通常のスネアドラムではなく胴の長いプロヴァンス太鼓(スネアは1本らしい)が用いられている。(ビゼーの「アルルの女」の「ファランドール」も使用されている)ピリオド楽器によるノン・ヴィヴラートのなので、その部分は面白いが。全体としては予想通りのあたりまえの出来と言っては失礼か?録音は優れている。
2023/10/7登録
モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲全集 ファウスト(vn),
アントニーニ/イル・ジャルディーノ
(wav96kHz/24bit)
2015年3月、2016年2月録音 (ハルモニア・ムンディ)
ソロ・オケともノン・ヴィヴラート奏法のピリオド楽器による爽快で、アーティキュレーションもぴたりと合った、快速テンポの楽しい素晴らしい演奏。モーツァルト17〜19歳のザルツブルク時代の作品をフレッシュで若々しく心地の良い演奏と録音。なお、アンドラス・シュタイアーによる新作のカデンツァは、面白くはあるが、急に現代音楽になったようで多少の違和感が残る。録音は音の抜けが良くスケール感を抑えめにして、ピリオド楽器の良さをうまく捉えている。
2023/9/22登録
J.S.バッハ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ第1・2番 ヒラリー・ハーン
(wav96kHz/24bit)
2017年6月録音 (デッカ)
2023/9/15登録
(wav192kHz/24bit)
1959年12,2月録音 (ソニークラシカル)
ブルーノ・ワルターは、若い時からワーグナーに入れ込んでいたそうで、コロンビア交響楽団ともレコード2枚半の録音を残している。このうちの1枚だが、落ち着いたテンポで、しっとりと歌い上げた演奏。特に「パルシファル」がいい。惜しむらくは少人数の編成であり、しかもアメリカのオケの演奏であるため、厚みと重量感が不足していることが残念である。リマスターによって、クリアになったのは良いのだが・・・
2023/9/8登録
エルガー/行進曲「威風堂々」全曲 バルビローリ/フィルハーモニア管弦楽団
(wav192kHz/24bit)
1962年8月、1,966年7月録音 (ワーナー・クラシック)
エルガーの代表的な名曲、「威風堂々」の全5曲(第6番は未完成の遺作でここでは録音されていない)の最上の演奏ともいえる録音。バルビローリにとっても会心の出来ではないだろうか。録音が1962年と66年の2回に、演奏・録音と違和感はなく(オケ名も「ニュー」が付いていたり。いなかったりしているが。実質は同じオケである。第1番だけが超有名であるが2・3番以下もなかなかの名曲。さらに余白に収められている3曲の管弦楽作品(フロワッサール、ため息、エレジー)も聴きやすい曲だ。特に今回のリマスターはとても良く以前のCDとは、全く違う高音質になっている。
2023/9/1登録
ロッシーニ序曲集 アバド/ロンドン交響楽団
(wav192kHz/24bit)
1971年9月、1975年2録音 (グラモフォン)
3種あるクラウディオ・アバドのロッシーニ序曲集の最初のもの。個人的にはこの演奏が一番好きである。1981年のスカラ座との来日公演の「セヴィリャの理髪師」の時と同様、室内管弦楽団編成と思われる演奏でロッシーニの軽やかさが発揮された生き生きとした演奏になっている。なお、「セヴィリャ」と「チェネレントラ」は全曲盤から再利用と思われる。録音は標準の出来でもう少し分離が欲しい。
2023/8/25登録
モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第3・4番 フランチェスカッティ(vn),ワルター/コロンビア交響楽団
(wav192kHz/24bit)
1958年12月録音 (ソニークラシカル)
ブルーノ・ワルターの晩年のステレオ録音の1枚、最近のピリオド楽器による軽めので早いテンポでの演奏と違って、遅いテンポの重厚な演奏。とはいってもフランチェスカッティの独特の軽めの美音なので、重苦しさは感じられない。さすがにワルターのモーツァルトであると思う。リマスターによって音がすっきりと整理されて聴きやすい。
2023/8/18登録
ショスタコーヴィチ:交響曲第8・9・10番 ペトレンコ/ベルリン・フィル
(wav96kHz/24bit)
2020年11月(8番)、10月(9番)、21年10月(第10番)録音(ライヴ) (ベルリン・フィル・メディア)
ベルリン、フィルハーモニーでの収録で、8・9番は無観客ライヴとのこと。ペトレンコの指揮はオケに自由さを与えて演奏しているようだが、さすがにオケのアンサンブルの精度もよく、十分に検討を重ねリハーサルしたうえでの録音と思える。3曲とも優れた演奏だが私的には、これまでは、軽めに演奏去れることが多かった9番が重量感のある演奏で聴き威ごたえがある。録音も空気感のある鮮明なな音である。
2023/8/11登録
カール・ベーム/SWR録音集 1951〜1979年 ベーム/シュトゥットガルト放送交響楽団
(wav48kHz/24bit)
1951〜1979年録音 (SWRクラシック)
ベームとシュトゥトガルト放送響のの珍しい録音が出た。1951・54・59・74・79年の録音で70年代はステレオ録音。演奏は59年のベートーヴェンの「第9」が素晴らしい。シラーの生誕200周年を祝うコンサートのライヴで高揚感のある演奏になっている。51年のブラームス第1番は多少荒っぽいがノリがいい。79年のベートーヴェン第2・7番は、翌年のウィーン・フィルとの最後の日本での演奏と同じ曲だがこちらのほうが緊張感がある。録音は当時のものとしてはレンジが狭いが、鑑賞には十分耐えうる。
。
2023/8/4登録
ワーグナー/楽劇「ニーベルングの指環」オーケストラ・ハイライツ(ゴールデン・リング) ショルティ/ウィーン・フィル
(wav192kHz/24bit)
1958年10月〜1964年11月録音 (デッカ)
ショルティと言うより、ジョン・カルショー(プロデューサー)の「指輪」と言いたくなる有名な録音、ハイレゾの初期2014年ニ「44.1kHz/24bit」で発売されている。今回は(192kHz/24bit)でのリマスタリングされている。収録曲がオーケストラ中心の部分のハイライト。CDと曲目を合わせたため77分弱の収録時間で、「ワルキューレ」の第1幕の前奏曲、「ジークフリート」の「森のささやき」、「神々の黄昏」の「ジークフリートのラインへの旅」も収録して欲しかった。肝心の192kHzの音であるが、以前の44.1kHzよりレンジは伸びて迫力はあるが、無理やり伸ばしたようで私には以前の44.1kHzのほうが自然に聴こえる
。
2023/7/28登録
J.S.バッハ/ブランデンブルク協奏曲全集 ベルリン・古楽アカデミー、ファウスト(vn)、タメスティ(va)
(wav96kHz/24bit)
2021年3,5月録音 (ハルモニア・ムンディ)
快速・透明・爽やかな演奏と録音で楽しく聴ける。特にファウストがソリストではなく、リーダーとして加わっている第3番がさらに速めのテンポで前へ進む快適な演奏で、しかも一糸乱れぬ演奏で、あっという間に終わってしまう。懐かしいベルリン、イエス・キリスト教会での録音がガット弦の柔らく美しい響きを上手く捉えている。
ブルックナー/交響曲第4番「ロマンティック」(初稿版) ロト/ケルン・ギュルツェニヒ管
(wav192kHz/24bit)
2021年9月録音(ライヴ) (Myrios Classics)
第7番に続く、フランソワ=グザヴィエ・ロトによるブルックナー交響曲全集の第2弾。初稿版による演奏。この初稿版の演奏は以前にケント・ナガノ/バイエルン国立菅がリリースされて聴いているが、通常版とはあまりにも違っているので、戸惑いが大きい。第1・2・4楽章は通常版で聴く部分が急に変化するので戸惑う。むしろ全面作曲し直された第3楽章が素直に聴ける。ロトによるこの演奏も、オケが戸惑いを残しながらの演奏に聴こえる。ライヴによる録音で、ノイズはほとんど聞こえない。DXD(352.8kHz/24bit)での録音なのだそうで、今回の192kHzではなく、DXD
で配信して欲しかった。
2023/7/6登録
ストラヴィンスキー: バレエ・リュス(春の祭典、火の鳥、ペトルーシュカほか)ロト/レ・シエクル
(wav 44.1kHz/24bit)
2013年5・9、2010年10月録音 (ハルモニア・ムンディ)
フランソワ=グザヴィエ・ロトの名を一躍高めた録音のハイレゾ化。フランス人たちの演奏のためか、ロシア風のおどろしさは少なく、ガット弦を使用していることもあって、軽めの演奏で聴きやすい。私的には「火の鳥」の演奏が面白かった。)ライヴ録音も優れている(時々ロトが指揮台で足を踏み鳴らしているような音が聞こえるが、ほかのノイズはすくない。44.1kHzのせいか高域の伸びが今ひとつ。
2023/6/29登録
モーツァルト/ピアノ協奏曲第9・18番ほか ベザイデンホウト(fp)/フライブルク・バロック管ル
(wav 96kHz/24bit)
2021年5月録音 (ハルモニア・ムンディ)
ベザイデンホウトとFBOによるモーツァルトの協奏曲集シリーズ、これが3枚目だそうだが、前の2枚はまだハイレゾ化されていないので、初めて聴く。軽く早めのテンポで、装飾音も多用し、ピアノの入らな部分でも、通奏低音風に演奏していて、楽しく演奏しているのが伝わってくる。。第9番では、ブレンデル(p),マッケラスの(2001年録音)の成熟した大人の演奏で、良かったが、こちらは若くやんちゃな感じの演奏で楽しめる。録音も奥行きのある、ヌケのいい音だ。
2023/6/22登録
サン=サーンス/交響曲第3番、ピアノ協奏曲第4番 ロト/レ・シエクル,エッセール(p)
(wav96kHz/24bit)
2010年5・6月録音(ライヴ) (ハルモニアムンディ)
ロトの2010年のライヴ録音が最近発売された。サンサーンスの交響曲第3番とピアノ協奏曲第4番。交響曲はミュンシュなどのダイナミックな演奏と録音を誇示したものと違って、やや軽めの自然な演奏。私にはこちらのほうが聴きやすい。ピアノ協奏曲第4番は珍しい。初めて聴くがより有名な2番、5番似た曲。演奏もまずまず。2曲ともライヴとのことだが、ノイズが聴こえない。録音はいいが、ライヴらしさはない。
2023/6/15登録
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第3・1番 ベザイデンホウト(pf),カサド/フライブルク・バロック管
(wav96kHz/24bit)
2017年12月録音 (ハルモニアムンディ)
ベザイデンホウト(pf)とカサド/フライブルク・バロック管によるベートーヴェン/ピアノ協奏曲前週の完結。(ただしハイレゾでは最初の第2・5番がリリースされていない。)楽譜にはないアルペッジョを入れるなど、前回の第4番ほど変わったことはしていないが、次はどう演奏するのかと気になる面白い演奏となっている。それでいて全体に滑らかで聴きやすい演奏になっている。
2023/6/8登録
リヒャルト・シュトラウス/ドン・キホーテ、ティル・オイレンほか ロト/ケルン・ギルツニヒ管
(wav96kHz/24bit)
2019年1、2、7月録音 (ハルモニア・ムンディ)
ロンドン響との「ツァラトゥストラ」に続く、フランソワ=グザヴィエ・ロトのリヒャルト・シュトラウスの録音。オケはケルン・ギルツニヒ管で、ケラス(vc)とT・ツィンマーマン(va)のソロが入る。オケがロンドン響と比べるとやや弱いが、ドイツっぽい音になっている。二人のソリストは上手いがオケに埋没しがちでちょっと残念。「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」もいい演奏だがオケのアンサンブルが今一つ。セッションによる録音で柔らかみのある優秀な録音。
2023/6/1登録
ブルックナー/交響曲第5番(原典版) ティーレマン/ウィーン・フィル
(wav96kHz/24bit)
2022年3月録音 (ソニークラシカル)
ユニテルとソニークラシカルの共同企画の録音。一部無観客ライヴとの表示がされていることから映像と一部テイクが異なる部分があるようだ。安定した演奏であるが、盛り上がりが今一つ。ティーレマンはやはりライヴのほうが盛り上がる。録音は良いが冒頭部分の弦のピチカートがほとんど聞き取れない。
2023/5/25登録
「ツァラトゥストラはかく語りき」ほか「遊戯」 ロト/ロンドン交響楽団
(wav192kHz/24bit)
2018年11、1月録音(ライヴ)(lsolive)
フランソワ=グザヴィエ・ロト/ロンドン交響楽団による録音。「ツァラトゥストラ」はやはりドイツ人の演奏と違っていて楽しめる。冒頭の有名な部分から音量を弱から強にしたり随所に変化があって途中で飽きることがない。ロンドン交響楽団のアンサンブルも上質でも上手い。「遊戯」はもっと手慣れた演奏。録音もノイズがすべて除去されていて、ライヴとは思えない。昔のデッド気味のLSOliveよりも響きが豊かになって聴きやすい。
2023/5/18登録
春の祭典、はげ山の一夜ほか サロネン/ロサンゼルス・フィル
(wav96kHz/24bit)
2006年1月録音(ライヴ) (グラモフォン)
サロネンのロス・フィル首席指揮者(1992-2009)、として完成したばかりのウォルト・ディズニー・コンサートホール行った最初の録音。ストラヴィンスキーを得意とする指揮者だけに上手い演奏。1曲目の「はげ山の一夜」(原典版)、続く「中国の不思議な役人」と選曲も良い。録音はこの後のドゥダメルもそうだが低音(特に大太鼓)が十分すぎるくらい派手に入っている。
2023/5/11登録
パリの夜-ミュージック・ホールとオペラからの舞曲集 ロト/レ・シエクル
(wav96kHz/24bit)
2022年1月録音 (Bru
Zane)
ロトとレ・シエクルによる、フランスのベル・エポック期周辺の舞曲を集めたアルバム。「メリー・ウィドゥ」第3幕のマキシムの舞台をほうふつさせる。約半数が知らない作曲家たちだが、どれもメロディアスで楽しく聴ける。録音は、前後感が薄めで弦より管の音がやや大きめだが、これらの曲には合っているように思う。
2023/5/4登録
ブルックナー/交響曲第9番 ティーレマン/ウィーン・フィル
(wav96kHz/24bit)
2022年7月録音(ライヴ) (ソニークラシカル)
ティーレマンとウィーン・フィルによるブルックナー交響曲全集の一つ、今回の第9番はザルツブルク音楽祭のライヴ。ティーレマンらしく通常の原典版3楽章版。ティーレマンと言う指揮者は全体を早めのテンポで演奏し、ここぞというところでテンポを落としてもろ上げることが多きがここでもそれがあり。やや不自然な感じを受ける。実施全体としては聴きごたえある名演奏になっている。録音も優れている。ライヴとあるが、ライヴ感はほとんどしない。
2023/4/27登録
シューベルト/交響曲「未完成」、「ザ・グレイト」 サヴァール/コンセール・デ・ナシオン
(wav88.2kHz/24bit)
2021年9月録音 (Alia Vox)
2023/4/22登録
モーツァルト/交響曲第39・40・41番 アーノンクール/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
(wav96kHz/24bit)
2012年12月、2013年10月録音(ライヴ) (ソニークラシカル)
39番と49番の間隔が短く(録音は1年近く離れている)、3曲を一つの作品ととらえているかのような演奏になっている。アーノンクールのこの3曲の録音は80年代のコンセルトヘボウ、90年代のヨーロッパ室内管の2つの演奏があるが、今回の録音それに劣らず刺激的で、面白く、しかもなぜか納得させられる演奏になっている。録音もウィーン、ムジークフェラインザールの響きが美しい。
2023/4/15登録
モーツァルト/セレナード集、協奏交響曲集 ベーム/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(DSD 2.8MHz/1bit)
1966,1970年録音 (グラモフォン )
6・7・9・10番のセレナードと、2曲の協奏曲を収録、ベームが明快で、引き締まっ演奏をしていた頃の録音。70年以降の、オケに任せた締まりのなくなったものと違ってメリハリのある爽快な演奏。録音はやや古くなったが、DSDの効果か聴きやすい仕上がり。
2023/4/8登録
ワーグナー/管弦楽曲集 セル/クリーヴランド管弦楽団
(wav192kHz/24bit)
1962,65年録音 (ソニークラシカル)
収録曲は「タンホイザー」、「オランダ人」、「ファウスト」、「ローエングリン第1幕」の4曲。ドイツのオーケストラのような重厚さは全くないが、上質な実内オーケストラのようなアンサンブルで、引き締まって明解な演奏が聴ける。リマスター、&ハイレゾ化よって、弦楽器の柔らかさが出てきて聴きやすい音質になった。
ブラームス/ヴァイオリンとチェロのための協奏曲、シューマン/ピアノ協奏曲ほか フランチェスカッティ(vn),フルニエ(vc),イストミン(p)、ワルター./コロンビア響
(wav192kHz/24bit)
1959年11月録音 (ソニークラシカル)
フランチェスカッティ、フルニエとワルターによるブラームスは温かみがあって品格のある演奏で、ゆったりと楽しめる。後半のシューマンのピアノ協奏曲もイストミンという派手ではないがしっかりした丁寧な演奏。リマスターによって細部の奥行き感がクリアになっている。
2022/3/25登録
ヘンデル/メサイア アーノンクール/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスほか
(wav176.4kHz/24bit)
2004年12月録音(ライヴ) (ドイツ・ハルモニアムンディ)
アーノンクールの演奏は、これまでのキリスト誕生の祝典風な華やかなものではなく、厳かな
落ち着いたもので、荘厳なものを感じさせるスバ橋い演奏だ。「ハレルヤ・コーラス」も静かで落ち着いたもので、より感銘が深い。録音も派手さがなく落ち着いていて優秀。
ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ全集 五嶋みどり(vn),ジャン=イヴ・ティボーデ(p)
(wav96kHz/24bit)
2022年1,5.,6月録音 (ワーナークラシック)
デビュー40周年を迎えた、五嶋みどりの、ヴァイオリン協奏曲に続くバートーヴェン。今回はヴァイオリン・ソナタ全曲。ライヴでは若いころからプログラムに乗せていたが、録音は初めて。以前の演奏では「私はこう思うの」という自己主張が強かったが、この録音ではそういうものが少なく自然体の演奏になっており、聞きごたえのある演奏。ピアノにティボーテをむ変えたこともプラスに作用して「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ」となっていることがわかる演奏になっている。録音も同様の傾向で充実した音になっている。
2023/3/11登録
Travelogde 宮田大(vc)、大萩康(g)
(wav96kHz/24bit)
2020年7月録音 (デノン)
チェロとギターのデュオ。珍しい組合せ。思ったより違和感がなく聴きやすい。1曲目に映画「ロシュフォールの恋人」の挿入曲が収録されていて「何だっけ」。なかでは、ニャタリ(イタリア系のブラジル人)の「チェロとギターのためのソナタ」という初めて聴く曲が面白く聴けた。
2023/3/4登録
レスピーギ:ローマの祭/噴水/松 バッティストーニ/東京フィル
(flac96kHz/24bit)
2013年5月録音 (デノン)
当時20台だったイタリア出身のバッティストーニと東京フィルによるサントリーホールでのライヴ。熱気あふれる演奏。時々アンサンブルに乱れがあるが、東京フィルも頑張っている(特に金管)。録音も良く空気感のある録音で楽しめる。
2023/2/25登録
モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲全集 シュタインバッハー(vn)、ドッズ/ルツェルン室内合奏団
(wav96kHz/24bit)
2021年2月、2013年9月録音 (ペンタトーン)
アラベラ・(美浦)・シュタインバッハーの演奏は、ところどころに、アクセントのつけ方がかわっているが、全体にはストレートな表現で楽しく聴けるアルバム。音楽的な深みは物足りなさを感じさせるが。ペンタトーンの録音は、昔のフィリップスの音を感じさせるもので、録音も聴きやすい。
2023/2/18登録
イントゥイション ゴーティエ・カピュソン(vc) ほか
(wav96kHz/24bit)
2014年3月録音 (エラート)
人気のフランス・チェリストのアルバム「イントゥイション」は「直感」という意味だそうで、チェロの名曲&アンコール集。手慣れた感じの演奏で力みもなく、録音も聴きやすい。
2023/2/11登録
シベリウス/交響曲全集 クラウス・マケラ/オスロ・フィル
(wav96kHz/24bit)
2021年5−6月録音 (デッカ)
1996年生まれ、フィンランドの新進指揮者クラウス・マケラのメジャー・デビュー録音。マケラはこの録音時は25歳、翌26年からパリ管の音楽監督に、23年の10月からロイヤル・コンセルトヘボウの首席初期者になるという注目の若手指揮者。演奏は母国の大作曲家シベリウスに真正面から取り組んだ演奏。遠くに前半の1〜4番がよい。流れが自然で若さを感じさせない名演奏と思う。これに対して5〜7番は、若さが出ていて深みが足りなく思う。しかし今後が大いに期待させられる指揮者の登場だ。録音は普通。
2023/2/4登録
火の鳥、ペトルーシュカ、春の祭典 サイモン・ラトル/ロンドン交響楽団
(wav96kHz/24bit)
2017年9月録音 (Lso live)
サイモン・ラトルのロンドン交響楽団音楽監督就任記念演奏会のライヴ。一夜での演奏会で豪華なプログラム。ラトルにとって手慣れた曲でもあり、好調な演奏である。ロンドン交響楽団も上手い。3曲とも面白く聴ける。なお、ラトルの音楽監督退任が決まってから5年も前の録音ができたのはなぜ・・・?バービカンホールでの録音は以前ほどではないが、相変わらずデッド気味な音だ。
2023/1/28登録
イタリア・オペラ管弦楽・合唱名曲集 バッティストーニ/カルロ・フィニーチェ劇場管弦楽団・合唱団
(wav96kHz/24bit)
2014年3月録音 (デノン)
ヴェルディを中心にプッチーニとロッシーニを加えた、イタリア・オペラの名曲集。さすが投下、本場物の良さを感じされる。オーケストラが少し荒っぽいがその分勢いのある演奏になっていて楽しめる。オーケストラの本拠地ジェノヴァでの録音も奥行きのあるものでなかなか良い。
23/1/21登録
ハイドン/交響曲第88番「V字」、第100番「軍隊」 ワルター・コロンビア交響楽団
(wav192kHz/24bit)
1961年3月録音 (ソニークラシカル)
1962年に亡くなったワルター最晩年の録音、ピリオド楽器・奏法が当たり前になった現在では大変懐かしい演奏ではあるが、改めて聴くと年齢の衰えを感じさせない、張りのある演奏で、古さを感じさせない。録音もこれまでのドンシャリの音から柔らかさと潤いのある音に変わっていて好ましい。
。
2022/12/15登録
ドヴォルザーク/チェロ協奏曲ほか ロストロポーヴィチ(vc),カラヤン/ベルリン・フィル
(wav96kHz/24bit)
1966年9月録音 (グラモフォン)
録音当時、60才だったカラヤンと、41才だったロストロポーヴィチの共演(競演?)による、名盤と言われてきた録音。今聴いても両者の白熱した名演奏が聴ける。19歳も若いロストロポーヴィチが、カラヤンと対等以降に渡り合って、熱気が伝わってくる。録音は多少古くなったが、過不足は感じられない。
2022/12/9登録
シューベルト/未完成、ザ・グレイト ブロムシュテット/ライプツィヒ・ゲヴァンテハウス交響楽団
(wav96kHz/24bit)
2021年11月 (グラモフォン)
2022/12/2登録
シベリウス/交響曲第5番、ストラヴィンスキー/火の鳥 チェリビダッケ/ミュンヘン・フィル
(wav96kHz/24bit)
1988年3月、1982年10月録音 (ミュンヘン、フィル)
2022/11/10登録
ベートーヴェン/交響曲第1番・第2番 セル/クリーヴランド管弦楽団
(wav192kHz/24bit)
1964年10月録音 (ソニークラシカル)
クリアで厚みのある音で聴こえるようになったセルのベートーヴェン。以前のマスタリングではこの音の厚みはわからなかった。菅も倍管ではないかとも思われる。1960年代では当たり前に行われていたと思う。ちょっと聞きではわからない、見事な味わいの演奏だ。それにしても見事なアンサンブルである。このクリアで潤いのあるマスアリングで、ベートーヴェンの残り(8・9)、ハイドン、モーツァルト、シューマン、リヒャルト・シュトラウス、ロッシーニと、ライヴのマーラー6の発売を期待したい。
2022/11/3登録
モーツァルト/弦楽四重奏曲第14番「春」、第17番「狩」 ハーゲン弦楽四重奏団
(wav96kHz/24bit)
2020年9月録音 (Accentus Music)
最近録音の少なくなったハーゲン・クワルテットの録音、と言っても2014年の録音。ピリオド双方による解釈で、従来の演奏とはかなり違うが面白い。このクワルテットがどう進むのか興味を持たせる。録音は透明感があって優秀。
モーツァルト/交響曲第38番「プラハ」、ヴォジーシェク/交響曲 ブロムシュテット/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
(wav96kHz/24bit)
2020年9月録音 (Accentus Music)
ブロムシュテット93歳の時の録音。テレビでも放送された。メインの「プラハ」は楽譜にある繰り返し指示をすべて行っているので演奏時間が38分を超える。しかしテンポに緩みはなく軽やかで颯爽としており、すがすがしい演奏。昔からの丁寧さは変わらない。第2ヴァイオリン右の両翼配置で、ところどころに現れる第1ヴァイオリンとの掛け合いも効果的。
2022/10/15登録
マーラー/大地の歌 ワルター/ニューヨーク・フィルハーモニック,ミラー(ms),ヘフリガー(t)
(wav96kHz/24bit)
1960年4月録音 (ソニークラシカル)
ワルターとニューヨーク・フィルの最後の録音、ニューヨークで開催された「マーラー・フェスティバル」で演奏され、直後に録音されたという。ニューヨーク・フィルはコロンビア交響楽団より厚みがあるし上手い。ワルターの指揮も想像以上に若々しくメリハリがある。1952年のウィーン・フィルとの録音と比較しても決して劣っていない。リマスターによってまろやかで聴きやすい音になっておりワルターの至芸を味わえるようになっている。
2022/10/6登録
シューベルト/弦楽四重奏曲第13番「ロザムンデ」、第14番「死と乙女」プラジャーク弦楽四重奏団
(wav96kHz/24bit)
1995年6月録音 (プラーガ・デジタル)
プラジャーク弦楽四重奏団によるオーソドックスな演奏。安心して聴ける。シューベルトの2大弦楽四重奏曲で、第1ヴァイオリンが飛び出すことなく4人のバランスが良。録音も小ホールで少し距離を置いて聴いている感があって、派手さがなくて聴きやすい。
2022/9/28
チャイコフスキー/弦楽セレナードほか トロンハイム・ソロイスツ
(352.8kHz/24bit)
2011年5・10月録音 (2L)
高音質久遠を誇るノルウェー「2L」の録音。演奏はアンサンブルの精度もよく、これといった特徴はないが、聴きやすい演奏。肝心の録音だが、オンマイクが、ややきつく期待外れ。
2022/9/21登録
J.S.バッハ/管弦楽組曲第1-4番 カール・リヒター/ミュンヘン・バッハ管弦楽団
(wav192kHz/24bit)
1960年6月、1961年6月録音 (アルヒーフ)
バッハ作品の演奏がモダン楽器で演奏されていた時代の代表的な名演奏。現代ではこのような演奏はされなくなったが、今聴いても当時30代半ばとは思えないリヒターによる格調のある名演奏と思う。2番のニコレのソロも立派。ミュンヘン、へラクレズザールと思われる録音も適度な潤いがあって聴きやすい。
2022/9/15登録
リムスキー・コルサコフ/シェエラザードほか カラヤン/ベルリン・フィルほか
(wav96kHz/24bit)
1967年1月録音 (グラモフォン)
カラヤンの「シェエラザード」はこの録音しかないと思う。カラヤン59歳の時の録音で、ベルリン・フィルとの黄金期を迎えつつあるときのもの。さすがに聴かせ上手でゴージャスな演奏。シュワルベのソロ・ヴァイオリンも上手い。惜しむらくは録音がやや古さを感じさせる。マルチ・マイクによるグラモフォンの録音は、時間がたつと古さが目立つものが多いように思う。
2022/9/1登録
ラプソディ(モルダウ、ハンガリー狂詩曲第2番ほか) ストコフスキー/RCAビクター響、シンフォニー・オブ・ジ・エア
(wav176.4kHz/24bit)
1960年2月、61年4月録音 (RCA)
オリジナルLPでは、リスト、エネスコ、スメタナ2曲の組み合わせで、シンフォニー・オブ・ジ・エア(旧NBC交響楽団)とのワーグナーはほかのLPからの転用。演奏はストフスキー節ともいえる独特のもの。リストとエネスコは最近ではあまり演奏されなくなったこともあり懐かしく聴ける。ろくおんもLP当時から名録音と言われていたもので、派手な音だが良好な音。。
2022/8/28登録
エスパーニャ アタウルフォ・アルヘンタ/ロンドン交響楽団
(wav96kHz/24bit)
1958年1月録音 (デッカ)
わずか44歳で事故死したスペインの指揮者アタウルフォ・アルヘンタのなくなるちょうど1年前の録音。スペインにちなんだ曲を取り上げている。(リムスキー・コルサコフもシャブリエもスペイン人ではないが)アルヘンタの代表的な名盤。ケネス・ウィルキンソンによる録音も優秀で、奥行き感があり、楽しめる。
2022/8/25登録
ベルリオーズ/幻想交響曲 ドゥダメル/ロサンゼルス・フィル
(wav96kHz/24bit)
2008年3月録音 (グラモフォン)
CDは発売されていない、配信のみの音源。グイグイ進む若さのある演奏で面白く聴ける。ただし中身が薄くちょっと物足りない。第2楽章はコルネットのオブリガートが追加されたバージョンだが、レベルが小さめであまり目立たない。4台指定されているハープは2台のようだ。ライヴ録音だが優れている。ロス・フィルの本拠地ウォルトディズニー・コンサートホールでの録音はサロネンのころから低域のレベルが高いものが多いがこれもそうで、大太鼓の音がしっかりとたっぷりとらえられている。
2022/8/21登録
プロムナード・コンサート カラヤン/フィルハーモニア管弦楽団
(wav96kHz/24bit)
1960年4月録音 (ワーナークラシック)
カラヤンのオーケストラ小品集。1953〜55年にモノラル録音していた同タイトルのステレオ再録である。演奏は、どんな小品でも手を抜かないカラヤンらしい上質ものである。それもメリハリがあって楽しめる。ただしシュトラウス一家の作品は、ウィーン・フィルの演奏に聴きなれた耳には違和感がある。なお、このセッションはカラヤンとフィルハーモニア管弦楽団の組み合わせの最終録音なのだそうだ。録音は60年録音の割にはちょっと古めかしい。
2022/8/18登録
ロドリーゴ/アランフェス協奏曲、ある貴紳のための幻想曲 イエペス(g),ナヴァロ/フィルハーモニア管弦楽団、イギリス室内管弦楽団
(wav96kHz/24bit)
1979年4月、1977年6月録音 (グラモフォン)
アランフェス協奏曲の代表的な録音絵あるが今ひとつ物足りない。ナヴァロのバックが上手くなく、イエペスのギターも情感を欠く。イエペスの開発した10弦ギターでの演奏のせいか、ギターの音色もちょっと変わっていて、なじみにくい。アランフェスはアルヘンタ/スペイン国立管との初期のステレオ録音のほうがオーケストラともども情感豊かであった。ちょっと残念。録音は普通。空間の響きが薄く物足りない
2022/8/14登録
ワン・ポイント リアル・ハイレゾ384KHz 2022
(wav384kHz/24bit)
(不明)録音 (マイスターミュージック)
ワンポイントの優秀な録音で知られるマイスターミュージックの384kHz高音質集。昨年に引き続き第2弾。今回のほうが音質・演奏ともによりよくなったようだ。1曲目のバッハ、2曲目の「エリーゼのために」。ともに演奏の質が良いので聴いていて高域の空気感が心地よい。4曲目の「魔法使いの弟子」よりは演奏の質がいまいちなので残念。6・7曲目のギターは定位が良く、最後の小林道夫のチェンバロも演奏・録音ともに優秀。なお、このハイレゾは曲目と演奏者の表示はあるがそれぞれの録音データなどが一切ない。これは不親切である。一考してもらいたい。最近のハイレゾ音源にはCDの解説書がPDFで添付されているものが増えてきている。
2022/8/11登録
ブラームス/交響曲第3・4番 ブロムシュテット/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管
(wav96kHz/24bit)
2021年4月録音 (ペンタトーン)
ブロムシュテット/ゲヴァントハウス管のブラームス交響曲全集の完結。ブロムシュテット93歳の録音。いつもの丁寧な演奏に重厚さも加わった味わいのある演奏。特に初録音となる3番が素晴らしい。ヴァイオリンの両翼配置による録音も効果的で優秀で(ティンパニーがちょっと弱いが)楽しめる。
2022/8/4登録
リヒャルト・シュトラウス管弦楽作品集 アンドリス・ネルソンス/ボストン交響楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
(wav96kHz/24bit)
2017年11月-2021年10月録音 (グラモフォン)
全19曲、アンドリス・ネルソンスがシェフを務めるライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団とボストン交響楽団による演奏。それぞれ9曲ずつ。最後に収録されている「祝典前奏曲」は合同演奏。重厚さのある曲(英雄の生涯、ツァラトゥストラなど)はゲヴァントハウス、軽妙さのある曲(ティル、ドン・キホーテなど)はボストン響と振り分けている。どれも遅めのテンポで細部までよく表現されている丁寧で誠実な演奏。その分、面白みには欠ける。ネルソンスらしいと言えるが。ウィーン・フィルとのベートーヴェンでも感じたが、新味もノリの良さもあまり感じられないのが惜しい。水準以上の立派な演奏ではあることは言えるが。録音は優れていて、従来のグラモフォンには感じられなかったホールの空気感が良く出ていて好ましい。特にボストン・シンフォニーホールでの録音は透明感と奥行き感がとても良い。
2022/7/28登録
チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲、ストラヴィンスキー/結婚 コパチンスカヤ(vn),クルレンツィス/ムジカエテルナ
(wav96kHz/24bit)
2014年5月、2013年10月録音 (ソニークラシカル)
コパチンスカヤのチャイコフスキーが変幻自在ともいうべき痛快な演奏。勝手気ままに演奏しているようだが、オケとのアンサンブルの精度もよく、十分に検討を重ねリハーサルしたうえでの録音と思える。チャイコフスキーの曲はメロディがキレイで聴きやすいが1度聴くとしばらくは敬遠してしまいがちだが、この演奏は何度も聴きたくなる魅力のある演奏だ。ストラヴィンスキーの「結婚」も緊張感のある爽快な演奏。録音も細部が良く捉えられている。
2022/7/23登録
ベートーヴェン/交響曲第6番「田園」 セル/クリーヴランド管弦楽団
(192kHz/24bit)
1962年1月録音 (ソニークラシカル)
セルのベートーヴェン交響曲の中ではあまり評価されていないが、今回のリマスターされた音源で聴くと実に見事な演奏であることがわかる。アンサンブルの精度が高くセルの細かな表現がよく伝わってくる。あまり歌わないので管楽器奏者の名人芸というものはないが一糸乱れぬアンサンブルはすごい。全体に早めのテンポだが要所ではテンポを遅くするなど丁寧な演奏だ。今回のリマスターでそういった細かな部分が良くわかるようになった。
2022/7/21登録
モーツァルト/ピアノ協奏曲第25・27番 グルダ(p),アバド/ウィーン・フィル
(192kHz/24bit)
1975年5月録音 (グラモフォン)
グルだとアバドによるモーツァルト、ピアノ協奏曲集の第2弾。この時は「ウィーン芸術週間」で2曲とも演奏(会場はウィーン・コンツェルトハウスで放送もされた。)しており、同じ時期にムジ^クフェラインザールでセッション録音したもの。はじめてレコードで聴いたとき、期待が大きかったこともあるが、1弾目の20・21番より物足りなかった。80年代にグルダが来日した時のインタビューで「20・21番の時はアバドがよくて私も満足した。25・27番の時はアバドがだめで私は飽きてしまった」と述べていたように思う。なるほどと思った記憶がある。録音はふつう。
2022/7/16登録
ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲「アメリカ」ほか プラジャーク弦楽四重奏団
(wav96kHz/24bit)
1998年1月録音 (プラーガ・デジタル)
「アメリカ」のほかに弦楽三重奏曲とバガテルを収録。バガテルはハルモニウムも入るちょっと珍しい曲。演奏は中庸を心得たもので新味はないが好ましい。ドヴォルザークはこのようなあまり知られていない曲でもメロディがキレイで楽しめる。オリジナルは、44,1kHz/16bitと思われるが録音もまずまず。
2022/7/14登録
ベートーヴェン/交響曲第6番「田園」、レオノーレ第2番 ワルター/コロンビア交響楽団
(DSF2.8MHz/1bit)
1958年1月録音 (ソニークラシカル)
これも以前入手済みの192kHz/24bitのPCMハイレゾのDSD化。今回は「レオノーレ第2番」が追加されている。奥行き感と空気感はこちらのほうが良く出ていて私にはこのほうが好ましい。
2022/7/7登録
ベートーヴェン/交響曲第1・2番 ワルター/コロンビア交響楽団
(DSF2.8MHz/1bit)
1959年1月、1958年1月録音 (ソニークラシカル)
以前、192kHz/24bitのPCMハイレゾを入手済みであったが、今回はそれをDSD化したもの。PCMよりもクリアネスは劣るか、奥行き感と空気感はこちらのほうが優れている。それぞれ好みがあると思うが私はDSDのほうが好ましい。2番の演奏は素晴らしい。
2022/7/2登録
チャイコフスキー、シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 オイストラフ(vn),ロジェストヴェンスキー/モスクワ放送交響楽団ほか
(wav96kHz/24bit)
1068年9月(チャイコフスキー)、1965年7月録音((シベリウス) (プラーガ・デジタル)
1990年代にBMGからメロディア原盤のCDが発売されていた。CDの時もそうであったが68年録音のチャイコフスキーは疑似ステレオのような広がりのない音で聴きにくい。シベリウスのほうが広がりもいあって音質もいい。演奏もシベリウスのほうがいい。チャイコフスキーは60才という年齢のせいかやや衰えが気になる。こちらは59年録音のオーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団とのほうが演奏・録音ともにいい。今回のハイレゾはCDよりもクリアで開放感がある。
2022/6/30登録
ベートーヴェン/交響曲第3番「英雄」ほか ワルター/コロンビア交響楽団
(DSF2.8MHz/1bit)
1958年1月録音 (ソニークラシカル)
ワルターのベートーヴェン交響曲の中ではあまり評価されていないが、確かにこれといった特徴はないものの端正で丁寧な演奏でメリハリがあり、楽しめるいい演奏だ。レコードや従来のCDではドンシャリのきつい音であったがリマスターとDSDの効果もあって伸びやかな音になっている。
2022/6/22登録
マーラー/交響曲第1番「巨人」 ヤンソンス/バイエルン放送交響楽団
(wav48kHz/24bit)
2007年3月録音 (Br Klassik)
ヤンソンスの「巨人」はこの前年(8か月前)のRCOとのライヴがあり、それはRCOの持つ表現力に多くをゆだねた感のある演奏で、こちらのバイエルン放送交響楽団とのもののほうがヤンソンスらしい演奏。録音はどちらも優れているが、RCOとのものはコンセルトヘボウのライヴで低域がしっかりとらえられているのに対し、こちらはヘラクレスザールでのライヴで、オケのまとまりがよく捉えられていてそれぞれ面白い。
2022/6/18登録
ベートーヴェン/交響曲第4・5番 ワルター/コロンビア交響楽団
(DSF2.8MHz/1bit)
1958年1・2月録音 (ソニークラシカル)
第5番(運命)は昔から親しんでいた演奏で冒頭のフェルマータのが長いのが懐かしい。このころ倍管の大きな編成で演奏することが多かったが、現在はオリジナルのやや小さい編成で演奏することが当たり前になっているのでこの演奏に違和感はない。第4番は5番以上の名演奏。流麗でおおらか。音質も高域のギラツキがなくなって好ましい。
2022/6/16登録
ベートーヴェン/三重協奏曲、交響曲第2番 ファウスト、ケラス、メルニコフ、カサド/フライブルク・バロック管
(wav96kHz/24bit)
2020年2月、6月録音 (ハルモニア・ムンディ)
ベートーヴェンの三重協奏曲といえば、オイストラフ、ロストロポーヴィチ、リヒテル、カラヤンのスケールの大きな演奏が有名だが、この演奏はそれとは対照的な室内楽的な演奏で、このほうがこの曲にふさわしいと思わせる名演奏と思う。ベートーヴェン自身の編曲によるピアノ三重奏版による交響曲第2番も聴いていて何も不足を感じさせない。録音も室内楽的な雰囲気が良く捉えられていて優秀。
2022/6/11登録
ベートーヴェン/交響曲第7・8番 ワルター/コロンビア交響楽団
(DSF2.8MHz/1bit)
1958年1・2月録音 (ソニークラシカル)
1958年1月から始まったワルターのステレオによるベートーヴェン交響曲全集の録音。テンポは当時の演奏としては決して遅くはない。メリハリの利いた今でもあまり古さを感じさせない立派な演奏だ。リマスターで高域のキツさが取れ、さらにDSDの柔らかさが加わって聴きやすい。
2022/6/9登録
ブルックナー/交響曲第8番 ティーレマン/ウィーン・フィル
(wav96kHz/24bit)
2019年10月録音(ライヴ) (ソニークラシカル)
ティーレマンとウィーン・フィルによるブルックナー交響曲全集の第1弾。ハース版による演奏。オーソドックスな演奏で、これといった目新しさはない。が、いい演奏だ。ティーレマンは私の印象では、若いころ優等生指揮者だが面白味には欠ける演奏が多かったが、近年のプラス・アルファのある充実した演奏が多くなり、ドイツ音楽を代表する名指揮者になりつつあると思う。今回のブルックナーもティーレマンのこれまでの集大成と思わせるオーソドックスで充実した演奏で最後まで飽きさせない。録音もライヴとは思えないノイズのないクリアなものである。
2022/6/3登録
ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱」 ワルター/コロンビア交響楽団ほか
(DSF2.8MHz/1bit)
1959年1月 ハリウッド、4月
ニューヨーク (ソニークラシカル)
この第九は第4楽章の歌が入る部分までがハリウッド、歌が入る部分からはニューヨークで録音、オケのメンバーも違っている。しかし切り替えている部分は全くわからない。以前から言われている通り第3楽章が素晴らしい演奏。歌はソロ、合唱ともこれまでのLP,CDではあまりいい出来には思えなかったが、今回のリマスターではクリアネスが上がっているにもかかわらずアンサンブルが上質に聴こえるようになった。
2022/5/26登録
モーツァルト/弦楽四重奏曲第15・17「狩」・19「不協和音」番 プラジャーク弦楽四重奏団
(wav96kHz/24bit))
録音:不明(2000年頃?) (プラーガ・デジタル)
1972年にプラハで結成されたプラジャーク弦楽四重奏団、奇をてらわないオーソドックスな演奏で、安心して聴ける。このモーツァルトの「ハイドンセット」の3曲の選曲もよい。第1ヴァイオリンが飛び出すことがなく4人のバランスも良い。録音もオンでもオフでもない。丁度良い距離感。すべてにわたって中庸な演奏と録音。
2022/5/12登録
ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲 フランチェスカッティ(vn), ワルター/コロンビア交響楽団
(DSF2.8MHz/1bit)
1961年1月録音 (ソニークラシカル)
ワルター最晩年、最後の年の録音。私の記憶では、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は日本からのリクエストでもあったそうだ。ゆったりとした情感豊かな演奏で、フランチェスカっティの独特の音色だが、違和感なく楽しめる。リマスター+DSDで高域のキツさが取れて聴きやすい。
2022/5/8登録
ブルックナー/交響曲第7番 ロト/ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
(wav192kHz/24bit)
2019年12月録音(ライヴ) (Myrios Classics)
ノヴァーク版による演奏。今後交響曲全集になるそうだ。全楽章ともテンポが異様に速く演奏時間は57分を切る。これまでパーヴォ・ヤルヴィ、アンドリス・ネルソンスなど若手のブルクナーが出ているがよく練れていない中途半端な演奏で、ブルックナーの演奏には年輪が必要と思えた。が、この演奏は今までない新しい演奏で、なかなか優れた演奏と思う。聴いて面白く、飽きさせない。ライヴ録音であるが、ち密な録音で、弦の柔らかさもとらえられており、聴きやすい高音質録音だ。
2022/5/5登録
ラヴェル/スペイン狂詩曲、パヴァーヌ、ダフニスとクロエ モントゥー/ロンドン交響楽団
(wav96kHz/24bit)
1959年4月、1961年12月録音 (PRAGA
DIGITALS)
プラーガ・レーベルだが。デッカ録音のソース。デッカ盤のCDとの比較はしていないが、全体の雰囲気はイギリス・デッカやドイツ・テルデックLPのシャープさは薄れるものの柔らかさがでていて聴きやすい。演奏はいまだに古さを感じさせない優れた演奏で聴きごたえがある。
2022/4/28登録
ベートーヴェン/交響曲第6・7・8・9「合唱」番 サヴァール/ル・コンセール・デ・ナシオンほか
(wav88.2kHz/24bit)
2020年7・10月、2021年9月録音 (Alia
Vox)
コロナ禍で録音が遅れていた、サヴァールのベートーヴェン交響曲全集の後編。録音の遅れた第9が素晴らしい。1〜8番は勢いに乗った演奏であったが、第9はオケ・合唱のアンサンブルがよくなり奥行きのある演奏となっている。録音も場所の違いを感じさせることがなく統一のとれたヌケの良い録音だ。
2022/4/21登録
エルガー/チェロ協奏曲 デュ・プレ(vc),バルビローリ/ロンドン交響楽団
wav96kHz/24bit)
1965年8月録音 (SRT)
ジャクリーヌ・デュ・プレの代名詞ともいうべき名盤。デュ・プレ20歳の時の録音とは思えない濃厚で強烈な演奏で聴きごたえがある。音は昔のEMI時代の細身の音からリマスターによってふくらみと力のある音になっていて好ましい。
2022/4/17登録
マーラー/交響曲第9番 ワルター/コロンビア交響楽団
(wav192kHz/24bit)
1961年1月録音 (ソニークラシカル)
ワルター最晩年の録音。難曲であり、メンバーを絞ったためかコントラバスは4人であったという。その上今日の水準からするとアンサンブルも荒い。しかしそれでもこの曲の初演者である、ワルターの演奏は聴く者の心を打つ。特に第1楽章が素晴らしい。録音はリマスターによって透明感と柔らかさ、潤いが増して聴きやすくなった。
2022/4/14登録
ベートーヴェン/交響曲第7番 セル/クリーヴランド管弦楽団
(wav192kHz/24bit)
1959年10月録音 (ソニークラシカル)
もともと小気味よいテンポの名演奏だったが、リマスターによって、セル/クリーヴランドの潤いのある精緻なアンサンブルがより一層わかるようになってこの名演奏をさらに楽しめるようになった。演奏・録音とも古さを感じさせない。
2022/4/10録
ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」・8番 ワルター/コロンビア響
(wav192kHz/24bit)
1959年2月、1961年2月録音 (ソニークラシカル)
「新世界より」は初発売当時は、ステレオ録音初期の代表的な名演と言われていたが、今聴くとドイツっぽさが出たというか、ボヘミアのにおいがない演奏、当然ではあるが。しかしワルターらしい全体にゆったりとした演奏。特に最晩年の録音である第8番は心のこもった歌のある名演である。私が初めて8番をこの演奏で聴いたこともあり。忘れがたい演奏である。録音はワルターのステレオ録音の中でも優れたものであったが、より潤いのある柔らか味のある音になっていて好ましい。
2022/4/7登録
ベートーヴェン/交響曲全集 コンヴィチュニー/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管ほか
(wav44.1kHz/24bit)
1959年〜1961年録音 (ベルリン・クラシックス)
録音当時、東ドイツを代表するベートーヴェン指揮者とオーケストラによる名演奏。録音の前に楽譜の読み直し、リハーサルを重ねたと思われる丁寧な演奏。楽譜にある繰り返しをすべて行っていることからもその意気込みが感じられる。録音もスケール感はそれほどないが、楽器間の分離。広がりがよくとらえられていて古さを感じさせず聴きやすい。
2022/4/3登録
モーツァルト/交響曲第39・40・41番 サヴァール/ル・コンセール・デ・ナシオン
(wav88.2kHz/24bit)
2017年6月、2018年6月録音 (Alia
Vox)
ベートーヴェンが勢いのある痛快な演奏だったので、期待したが、やや外れだった。やはり、勢いのある演奏だが、ベートーヴェンとは違ってモーツァルトは勢いだけではだめだということか。アンサンブルの粗さが目立ってしまって楽しめない。録音はヌケの良い優れたものではある。
2022/3/31登録
ザ・ロイヤル・バレエ〜ガラ・パフォーマンス集 アンセルメ/コヴェントガーデン王立歌劇場管
(wav176kHz/24bit)
1959年1月録音 (デッカ)
バレエ音楽に定評のあったアンセルメの録音。安心して聴ける。録音は、「ステレオ・サウンド」誌でもよく紹介されるだけあって、目覚ましさはないが古さを感じさせない好録音。エンジニアは有名なケネス・ウィルキンソン、当初アメリカではRCAから発売されたらしい。
2022/3/27登録
サン=サーンス/交響曲第3番「オルガン」、動物の謝肉祭 アルゲリッチ(p),パッパーノ(p)/聖チェチーリ音楽院管
(wav44.1、96kHz/24bit)
2016年4・11月録音 (ワーナークラシック)
パッパーノと聖チェチーリア音楽院管によるサン=サーンス。交響曲はライヴで、44.1kHz、アルゲリッチも加わり、オケのトップ奏者による室内楽版の「動物の謝肉祭」はセッションで96kHz。演奏はどちらも派手ではなくさわやかな演奏。交響曲は楽章間のノイズと最後の拍手でライヴとわかるくらいノイズもなく好ましい。
2022/3/24登録
J.S.バッハ/ヴァイオリン協奏曲集 新イタリア合奏団、グリエルモ(vn)ほか
(DSF 11.2MHz/1bit)
2014年録音 (マイスターミュージック)
このレーベル得意のワン・ポイント録音。収録は192kHz/24bitと思われる。DSD化された音はちょっと聴いた限りではおとなしく高域の伸びが不足気味に聞こえるが、よく聴くと極めて自然で、潤いのある録音だ。バッハの演奏としてはちょっと軽い(ヴィヴァルディに聴こえる)が録音同様自然に聴くことができる。
2022/3/20登録
ベートーヴェン/交響曲第7番 クルレンツィス/ムジカ・エテルナ
(flac96kHz/24bit)
2018年8月録音 (ソニークラシカル)
クルレンツィスのベートーヴェン第2弾。先の第5番と同様、楽譜の読みが深く、細部までおろそかにすることがない。そして、演奏意図がオケに徹底されて、驚異的なアンサンブルで聴かせる演奏だ。決して勢いだけの演奏ではない。録音は、細部までよくとらえられている反面人工的な響きで自然感が少なく残念。
2022/3/17登録
スメタナ/わが祖国 クーベリック/ボストン交響楽団
(DSD 2.8MHz/1bit)
1971年3月録音 (グラモフォン)
この曲を得意として何度も録音しているクーベリックの代表的な演奏と言われている録音。しかし私には1984年のバイエルン放送交響楽団とのライヴのほうが名演奏と思う。ボストン交響楽団との演奏が少ないのか今一つしっくりこない。それにクーベリックはやはりライヴのほうがいいように思う。録音もグラモフォン特有のマルチ・マイクのせいか名ホールといわれるボストン・シンフォニーホールの響きの美しさが聴こえてこない。DSD化のメリットも出ていないように思う。
2022/3/9登録
ドヴォルザーク:/交響曲第8番・第9番「新世界より」 クーベリック/ベルリン・フィル
(DSD 2.8MHz/1bit)
1966年6月、1972年6月録音 (グラモフォン)
2曲ともクーベリックの勢いのある演奏が聴ける。特に8番は名演と言える。クーベリックの勢いに乗ってベルリン・フィルが見事なアンサンブルを聴かせている。ただしチェコの民族色はない、当然といえば当然であるが・・ マルチ・マイクによる録音と思われるが各楽器はよく聴こえるが、全体のまとまりがなく奥行きが全く感じられない。DSD化の効果も出ているとは言えない。
ホルスト/惑星 メータ/ロサンゼルス・フィル
(DSD 2.8MHz/1bit)
1971年4月録音 (デッカ)
メータ35歳の時の録音。ロス・フィルの音楽監督に就任して9年目。このころのメータは派手にオケを鳴らした演奏で人気があったがこれもその一つ。オケを派手に鳴らすことがうまい。ただし、この曲がイギリス音楽である香りはしない。初発売当時名録音と言われたが、今聴くと決して悪くはないが、普通の録音と思う。
2022/2/27登録
チャイコフスキー/交響曲第6番「悲愴」 クルレンツィス/ムジカエテルナ
(flac96kHz/24bit)
2015年2月録音 (ソニークラシカル)
2017年度のレコード・アカデミー大賞を受賞。楽譜の読みが深くいろいろな箇所でこれまでの演奏とは違う仕掛けがあって面白く聴ける演奏である。ムジカエテルナはピリオド楽器のオケだが、そのせいもあって従来とは違う音色も部分も多く、聴いていて飽きることがない。録音はソロ楽器のクローズアップなど誇張されている個所もあるが、演奏の特色と似た仕上がりに感じる。
2022/2/24登録
マーラー/交響曲第4番 セル/クリーヴランド管弦楽団
(wav192kHz/24bit)
1965年10月録音 (ソニークラシカル)
セルのマーラー、セッション録音はこれと10番のアダージョのみ。名演!もともとセルのCBS録音の中でも音の良いものであったが、ハイレゾ化によってクリーヴランド管弦楽団の室内楽的アンサンブルの見事さが際立つようになった。優秀な演奏と録音だ。
2022/2/20登録
ブルックナー/交響曲第4番「ロマンティック」 ティーレマン/ウィーン・フィル
(wav96kHz/24bit)
2020年8月録音(ライヴ) (ソニークラシカル)
ティーレマンとウィーン・フィルによるブルックナー交響曲全集の第3弾。ハース版での演奏は今どき珍しい。現存の指揮者では、ブロムシュテットと並んで、ブルックナー指揮者ではないだろうか。どこをとっても欠点のない優秀な演奏だと思う。逆に言うと面白みがないともいえる。ウィーン・フィルの弦も非常にきれい。録音も優れている。最近の録音はライヴであってもノイズ除去技術の向上で、まったくと言っていいくらいノイズがない。かえって気味が悪いくらいだ。
2022/2/17登録
モーツァルト/交響曲第41番「ジュピター」 クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団
(wav192kHz/24bit)
1954年10月録音(モノーラル) (ワーナークラシック)
クレンペラーが、ウォルター・レッグに招かれてフィルハーモニア管弦楽団と録音を開始した最初期の録音である。当時クレンペラーは69歳で、テンポも後年とは大違いキリリと引き締まった快速テンポの演奏である。以前、クレンペラーの演奏はテンポの遅い古めかしいものと言われていたがここでの演奏は全く違う古さを感じさせない立派な、格調の高い演奏である。録音もモノーラルではあるが、音そのものは今もって古さを感じさせない。
2022/2/13登録
ワーグナー/楽劇「ラインの黄金」 ラトル/バイエルン放送交響楽団、フォレほか
(wv48kHz/24bit)
2015年4月 ミュンヘン(演奏会形式ライヴ) (BR
Klassik)
ラトルは「ニーベルングの指輪」を得意としているようで、あちこちで指揮している。ここでの演奏もやや早めの流れの良いテンポの演奏。バイエルン放送交響楽団の暖かみのある演奏、歌手たちのバランスも良い。ガスタイクではなく、ヘラクレスザールの響きもいい。「指輪」の後半「ジークフリート」、「神々の黄昏」が未録音だが、2023年からラトルがバイエルン放送交響楽団の首席指揮者に就任するので期待したい。
2022/2/10登録
ブルックナー/交響曲第4番「ロマンティック」 ワルター/コロンビア交響楽団
(wav192kHz/24bit)
1960年2月録音 (ソニークラシカル)
初発売のころは、ブルックナーは日本では知られていない作曲家で、このワルターの演奏でこの曲を知った人も多いのではないか。いま改めて聴くとオケの人数が少ないせいか響きが薄いが、この名曲を知らしめようということもあるのか、メリハリがあって聴きどころをうまくおさえたわかりやすい演奏だと思う。リマスターによってより開放感のある聴きやすい音になっている。
2022/2/7登録
ラヴェル/スペイン狂詩曲、ドビュッシー/牧神の午後への前奏曲、海 ロト/ロンドン交響楽団
(wav96kHz/24bit)
2018年2・3月、2019年1月 (LSOライヴ)
クルレンツィスと並んで注目を集めるフランソワ=グサヴィエ・ロトとロンドン交響楽団によるフランスもの。ロンドン交響楽団は指揮者によって演奏・音色を変化させることが巧みなオケだが、ここでもフランス風の音色で、ロトの指揮にこたえている。特に弦のフワッとした響きは見事。ロンドン交響楽団の本拠地バービカンホールでのライヴ収録。このホールは響きが少ないせいか、ドライできつくなる傾向があったが、ここではだいぶ改善されて聴きやすくなっている。
2022/2/3登録
ベートーヴェン/交響曲第4番ほか セル/クリーヴランド管弦楽団
(wav192kHz/24bit)
1963年4月録音 (ソニークラシカル)
オーケストラの細部にわたって、アンサンブルが整っていて、すごさを感じさせないが、よく聴くと実にすごい演奏である。一切ごまかしがないカラヤンが憧れた恵能壮だそうだがよくわかる。この録音も以前の響きの薄い乾いた音で細部聞き取りにくかったが、今回のリマスターによって響きと潤いのある、また細部がよく聴こえる音となって、より演奏の素晴らしさが伝わるようになった。1960年はグラモフォンがようやくカラヤンでステレオ最初のベートーヴェン交響曲全集を作ったが、CBSはワルター、セル、オーマンディ、バーンスタインと4つもベートーヴェン交響曲全集を作っていた。当時のアメリカのすごさをあらためて思わせる。
2022/1/31登録
モーツァルト/アイネ・クライネ・ナハトムジークほか ワルター/コロンビア交響楽団
(wav192kHz/24bit)
1958年12月、1961年3月録音 (ソニークラシカル)
ワルターのステレオ録音の初期の演奏(アイネ)と最後の録音(序曲他)を組み合わせたアルバム。同じ会場であることもあって音色の変化はない。昔から名盤として、知られた録音だが、今聴いても色あせることなく聴きごたえのある演奏である。テンポは遅めだが、メリハリのある引き締まった演奏だ。録音もリマスターによって以前の詰まり気味の音が、伸びやかで開放感のある音に変わていて好ましい。
2022/1/27登録
モーツァルト/交響曲第40・41番 ブロムシュテット/バイエルン放送交響楽団
(wav48kHz/24bit)
2013年2月、2017年12月録音(ライヴ) (BR
Klassik)
1927年生まれ、現役最長老の指揮者、ブロムシュテットの演奏、演奏時間は40番が34分、41番が37分余りと長いが、これは繰り返しをすべて行っているためで、テンポが遅いためではない。むしろテンポは速めで、無駄のないシャープで透明感のある優れた演奏である。バイエルン放送交響楽団の暖かみのある音色と合わせて心地よい緊張を味わえる名演奏と思う。録音は普通だが楽器間の分離がよく出ている。
2022/1/23登録
ワーグナー/ジークフリート牧歌、「タンホイザー」序曲とヴェヌスベルクの音楽ほか ワルター/コロンビア交響楽団
(wav192kHz/24bit)
1959年2月、61年3月録音 (ソニークラシカル)
ワルター、6度目の録音。管弦楽編成のろくおんで、誠実で、ゆったりとした見事な演奏。「ローエングリン」前奏曲も弦の歌わせ方がいい。「タンホイザー」序曲はもう少し弦の厚みがあるといいが。
2022/1/20登録
ワーグナー/楽劇「神々の黄昏」 ショルティ/ウィーン・フィル、ウィントガッセン、ニルソン
(wav44.1kHz/24bit)
1964年5・6・10・11月録音 (デッカ)
ショルティの「指輪」第3作。相変わらずダイナミックで劇的な演奏で、面白く聴ける。ウィントガッセン、ニルソン、フィッシャー=ディースカウほかの豪華な歌手も立派な演奏。録音もいい。44.1kHzのデジタル化だが不足感はない。
2022/1/16登録
モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ集 シェリング(vn),ヘブラー(p)
(flac96kHz/24bit)
1969年9月、1972年1・5・9月録音 (デッカ:フィリップス)
シェリングトとヘブラーのまじめで端正な演奏。グリュミオーとハスキルによる洒脱な演奏とは一味違う、誠実さが持ち味で、これはこれでよいと思う。録音もこれといった特徴はないが、音像が大きくならず安心して聴ける。
ワーグナー/楽劇「ジークフリート」 ショルティ/ウィーン・フィル、ウィントガッセン、ニルソン、ホッター
(wav44.1kHz/24bit)
1962年5・10月録音 (デッカ)
ショルティの「指輪」録音第2作。「指輪」の中では比較的地味な作品をショルティはダイナミックに面白く聴かせる。歌手たちの声も素晴らしい。録音も60年代になるとより古さを感じさせなくなる。
R・シュトラウス/ツァラトゥストラ、英雄の生涯 ライナー/シカゴ交響楽団
(wav176.4kHz/24bit)
1954年3月6日(英雄)、8日(ツァラツストラ)録音 (RCA)
ライナー/シカゴ交響楽団のRCAへの最初の録音。なんと54年3月にステレオ録音されていた。マイク2本だけでの収録だそうだが、信じられないくらい素晴らしい録音だ。弦が左右に配置され中央奥まって管楽器の配置が見事にわかる。ライナーの解釈も古さを感じさせることなく、このハイレゾ音源は素晴らしい。
2022/1/6登録
ワーグナー/楽劇「ワルキューレ」 ショルティ/ウィーン・フィル、ニルソン、ホッターほか
(wav44.1kHz/24bit)
1965年10-11月録音 (デッカ)
2021/12/28登録
ブルックナー/交響曲第6番・9番ほか ネルソンス/ゲヴァントハウス管
(wav192kHz/24bit)
2018年12月録音 (グラモフォン)
アンドリス・ネルソンス40歳の録音。ウィーン・フィルとのベートーヴェンと同様、丁寧で誠実な演奏だが、いまひとつ物足りなさを感じる(特に第9番)。ヴァントが60歳を過ぎるまでブルックナーを演奏しなかったそうだが、ブルックナーをし指揮するにはやはり年輪が必要なのか?(パーヴォ・ヤルヴィのブルックナーにも感じた)。録音も普通。
2021/12/21登録
ワーグナー/楽劇「ラインの黄金」 ショルティ/ウィーン・フィル、ロンドン、フラグスタート
(wav44.1kHz/24bit)
1958年10-11月録音 (デッカ)
「ニーベルングの指輪」のセッションによる最初の録音として有名なものの第1作。イギリス人プロデューサー:ジョン・カルショウは当初クナッパーツブッシュを予定していたようだが逃げられ、当時新進であったショルティが指揮することになったようだ。しかしショルティの勢いのある指揮によってダイナミックに聴かせる名演奏になったと思う。往年のブリュンヒルデ、フラグスタートがフリッカ役で参加、ジョージ・ロンドンのウォータンともに素晴らしい歌声を聴かせる。録音もこの時期とは思えない張りのある古さを感じさせない音質で楽しめる。
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲全集 ツィメルマン(p),ラトル/ロンドン交響楽団
(wav96kHz/24bit)
2020年12月 (グラモフォン)
いい意味でベートーヴェンらしくない自由で闊達な演奏で楽しめる。ソロ、指揮、オケがベートーヴェンを深刻にならず自然に楽しんでいるように聴こえる。録音は、バービカンセンター特有の乾いた音ではあるが以前のものより潤いのあるものに変わってきていて好ましい。
ショパン/ポロネーズ集 マウリツィオ・ポリーニ(p)
(wav96kHz/24bit)
1975年11月 (グラモフォン)
「練習曲」と同様、正確無比の完璧で爽快な演奏で聴きごたえがある。が、時には、ホロヴィッツやフランソワのような影のある演奏も聴きたくなる。LPやCDの時は金属的で、奥行きのない薄っぺらな音であったが、ハイレゾの音は、金属的なものが薄れ、厚み・奥行きのある自然な音になっている。
2021/12/2登録
ハーリ・ヤーノシュ、キージェ中尉 セル/クリーヴランド管弦楽団ス(p)
(wav192kHz/24bit)
1969年1月録音 (ソニークラシカル)
セル晩年の録音。亡くなる1年半前のもの。ピターっとそろった見事なアンサンブルで、テンポ感もよい。非の打ち所がない演奏とはこういうものを指すのだろう。録音も派手ではないが細かい音もよくとらえられている。初発売の時から良い音であったが、今回のハイレゾ化によって、演奏の良さがよりよく伝わってくる。
2021/11/29登録
ベートーヴェン/交響曲第2番・第1番 ワルター/コロンビア交響楽団
(wav192kHz/24bit) 1959年1月、1958年1月録音 (ソニークラシカル)
昔から定評のある見事な演奏だが、やはりゆったりしたテンポの第2番第2楽章が素晴らしい。録音もこれまでのCDでは高域が派手しかも窮屈な音であったが、リマスターにより高域は自然に、低域は豊かに開放感のある音に生まれ変わっていて素晴らしいものになっている。
2021/11/25登録
ベートーヴェン/チェロ・ソナタ全集 ヨーヨー・マ(vc),アックス(p)
(wav96kHz/24bit) 1955年11月録音(モノーラル) (ソニークラシカル)
マとアックスによる再録音。60代半ばになったマと、70歳を過ぎたアックスによる録音だが、衰えは全く感じられない見事な演奏。マは相変わらず暖かく柔らかい音で自然体の演奏を繰り広げ、アックスのピアノもそれに寄り添ったもので、長年のコンビの集大成ともいえる。まったく無理のない演奏で、聴いていて心地よい。録音もこれといった特徴はないが自然なもの。
2021/11/18登録
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲全集 エベーヌ弦楽四重奏団
(flac96kHz/24bitt)
2019年4月-2020年1月ライヴ録音
パリ近郊に位置する、ブローニュ=ビヤンクール市のブローニュ=ビヤンクール地方音楽院在学中の4人によって1999年に結成されたカルテット。英語のタイトルに「ベートーヴェン・アラウンド・ザ・ワールド」とあり、世界ツアー7か所のライヴ。演奏はあの完璧だが聴くほうにも緊張を強いるアルバン・ベルクSQものとは違って緊張感はありながら、潤いと柔らかさがあり聴きやすい。今までにない新しい演奏といえる。録音は7か所に分かれているが、統一が取れていて、近めであるが柔らかみがあり、サロンで目の前で聴いている感があって聴きやすい。
2021/11/11登録
ベートーヴェン/交響曲第5番(運命)、シューベルト/交響曲第7番「未完成」 セル/クリーヴランド管弦楽団
(wv192kHz/24bit) 1955年11月録音(モノーラル) (ソニークラシカル)
55年モノラル録音。セル/クリーヴランド管弦楽団のアンサンブルのすごさはこのころ完成されていたことがわかる。数年後のステレオ録音とほとんど変わらない見通しの良いキビキビとした小気味よい演奏。モノラル録音で固めの音ではあるが、CDより柔らかでかつクリア、予想以上に聴きやすい。
2021/11/4登録
シベリウス/交響曲全集 P.ヤルヴィ/パリ管弦楽団
(DSF 2.8MHz/1bit)
2012年10月〜2016年3月録音 (RCA)
パーヴォ・ヤルヴィのパリ管首席指揮者であった時代の録音。パリ間のシベリウスは珍しい。以前のパリ管はアンサンブルが荒かったが、ここでの演奏は以前からの明るい音色はそのままに緻密なアンサンブルとなっていて好ましい。明るい音色のシベリウスは、すがすがしさがある。録音も派手さはないが、DSD処理も自然で美しい。
2021/10/28登録
モーツァルト/ピアノ協奏曲第24・17番、ピアノ・ソナタ第5・4・8番ラン・ラン(p),アーノンクール/ウィーン・フィル
(wav96kHz/24bit)
2014年4月、2013年11月録音 (ソニークラシカル)
ラン・ラン、アーノンクール、ウィーン・フィルのモーツァルトという以外な組み合わせの演奏。録音風景がテレビで放送された。ラン・ランは借りてきた猫のようにおとなしく、アーノンクールも細かいことは言わずにこれも控えめな指揮。聴くまではどんな演奏になるのかと思ったが、優等生的な演奏で、やや期待外れである。ソナタのほうはラン・ランらしさが出ているがモーツァルトの香りはしない。録音は普通。
2021/10/21登録
ブルックナー/交響曲第9番 ワルター/コロンビア交響楽団
(wav192kHz/24bit)
1959年11月録音 (ソニークラシカル)
2021/10/14登録
シューマン/交響曲第1番・第4番 ロト/ケルン・ギュルツェニッヒ管
(wav192kHz/24bit)
2019年8月、18年12月録音(Myrios
Classics)
ロトとケルン・ギュルツェニヒ管によるシューマン。ドイツのオケとは思えない軽い響きの演奏。楽譜の読みが深く、ロトらしくピリオド楽器を思わせる響きになている。第4番は初稿版によるもので、同じ初稿版によるラトル/ベルリン・フィルとはかなり違う。それぞれ面白い演奏ではあるが、ロトの演奏は昔のラトルのように、こんなのどうでしょうと言わんばかりに面白い仕掛けがある。録音はヨーロッパ録音には珍しく192kHzの高サンプリングで、空気感が良く、楽器間の分離・空気感が良く出ている。
2021/10/7登録
ブラームス/交響曲第1番、悲劇的序曲 ブロムシュテット/ゲヴァントハウス管
(wav96kHz/24bit))
2019年9月(ペンタトーン)
91歳を過ぎたブロムシュテットの見事な演奏。重厚さはないが、作為的なものも一切なく自然体の無理のない流れで進む。楽譜の読みが優れているのか、常に新鮮な音楽の流れを味わうことができる。録音も演奏に合わせたように派手さはなくまとまりの良い音で心地よい。
2021/9/30登録
ドヴォルザーク/スラヴ舞曲集 セル/クリーヴランド管
(wav192kHz/24bit)) 1963年-1965年録音(ソニークラシカル)
一糸乱れぬアンサンブルの見事な演奏。1曲1曲にドラマがあり聴きごたえがある。スラヴ色は全くないがドイツっぽい重さもないので、すっきりとしたアンサンブルの妙を味わえる。3年間にわたる録音の寄せ集めだが音の変化はなく、ハイレゾ化によって透明感のある、まろやかな音になっている。
2021/9/23登録
モーツァルト/管楽器のための協奏曲集 ベーム/ウィーン・フィル(DSF2.8MHz/1bit)
1972-1979年(グラモフォン)
プリンツ’cl),トリップ(fl),ヘーグナー(hr)など70年代のウィーン・フィルの首席奏者を起用したベームの晩年の録音。このころのベームの録音は締まりのない、いわゆる「ユルフン」の演奏が多いが、ここではウィーン・フィルの伸びやかな良さが出ていて好ましい。リマスターも伸びやかさがよく出ていて聴きやすい。
2021/9/16登録
ブラームス/交響曲第1番 ベーム/ベルリン・フィル
(192kHz/24bit)
録音:1959年10月
ベルリン、(グラモフォン)
カール・ベーム壮年期(65歳)の録音。ベーム全盛期の録音で、テンポも早めで熱気あふれる勇壮な演奏、後年70年代のウィーン・フィルとの締まりのない演奏とは大違い。ベームの真価を聴きたければこれを聴くべき。録音は広がりはあるが奥行きがあまり感じられない。ステレオ初期の録音はこのような音が多い。ハイレゾ化によって非常にクリアで透明感のある音となって素晴らしい。
ブラームス/ピアノ協奏曲第1番・第2番 シフ(p)/エイジ・オブ・インライトゥメント管
(wav 96kHz/24bit)
録音:2019年12月ロンドン(ECM)
ピリオド楽器を使用したアンドラーシュ・シフの録音。20年ほど前にツィメルマンが自分の考えるショパンを演奏するためにオーケストラ(ポーランド祝祭管)を組織し、指揮もかねてショパンの2曲の録音をしたことを思い出される。アンドラーシュ・シフの今回の演奏は既成のオケではあるが、ピアノも含めてピリオド楽器によるものである。ピリオドといっても小型のピアノではないようで、オケともどもスケールの不足はあまり感じない。もちろん重量級の演奏ではないが、リハーサル時間も充分とったようで、シフの考えるブラームスを堪能できる。録音もスケール感はないがECMらしい透明感のあるすっきりした音。
2021/9/9登録
ラフマニノフ/交響曲第2番 プレヴィン/ロンドン交響楽団
wav 96kHz/24bit 1973年1月(ワーナークラシック)
この曲を湯名にしたプレヴィンによる2回目の演奏。決定盤との評価が高い。1回目の録音は短縮版での演奏で、全曲盤の最初の録音。この曲にふさわしいロマンティックな演奏である。録音も目立ったところはないが、すっきりとした音。
ベートーヴェン/交響曲第3番「英雄」ほか フランソワ=グザヴィエ・ロト/レ・シエクル
(wav192kHz/24bit)
2017年3月(ハルモニアムンディ)
ロトのベートーヴェンの第5番に続く第2弾。ベーレンライター版の楽譜の読みが鋭くほかの演奏とは一味違う演奏。やや早めのテンポと切れの良いリズムで面白く聴かせる。フランス系の演奏者による演奏だが、フランスでもドイツでもないやや風変わりなベートーヴェン。しかし面白く聴ける。録音も各楽器の分離がよい。
2021/9/2登録
ブルックナー/交響曲第4・5・6・7・8・9番 カラヤン/ベルリン・フィル
(wav192kHz/24bit) 1975-79年録音 (グラモフォン)
60歳代のカラヤン全盛時の演奏。ゴージャスで華麗に鳴る、聴きごたえがある。カラヤンの指揮にこたえるベルリン・フィル合奏能力の高さもすごい。ただし、これがブルックナーのサウンドかというと疑問があるが。録音もスケールの大きな演奏をよくとらえている
2021/8/26登録
ベートーヴェン/交響曲第6番「田園」 ワルター/コロンビア交響楽団
(wav192kHz/24bit)
録音:1958年1月、(ソニークラシカル)
60年以上前の初発売時より「田園」の決定盤として定評のある演奏。私にとっても最初に聴いた「田園」である。改めて聴くと決して穏やかなだけの演奏ではない。メリハリの利いた見事な演奏である。ハイレゾ化の効果は大きく高域のギラギラ感と全体の詰まった感じがなくなり、抜けの良いさわやか、かつ力感のある音になっている。
2021/8/19登録
ブラームス/交響曲第2番、大学祝典序曲 ブロムシュテット/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管
(wav96kHz/24bit)
2019年10月録音(ペンタトーン)
ブロムシュテット92歳の時の録音である。演奏は相変わらず丁寧で、テンポは遅くはないのだがゆったりと流れる、清々しく気持ちの良いものである。弦楽器のアンサンブルの精度がよく柔らかくて心地よい。録音も演奏に合わせたようにバランスがよく、ティンパニーがやや引っ込み気味だが1番と違い2番はこれでよいと思う。大学祝典序曲も同じ傾向の見事なもので。
2021/8/12登録
ストラヴィンスキー/春の祭典、エトヴェシュ/アルハンブラ協奏曲 エラス・カサド/パリ管、ファウスト(vn)
(wav48kHz/24bit)
2019年9月録音(ハルモニア・ムンディ)
エラス・カサドの世代になると「春の祭典」は現代音楽ではないのだろう。クラシックのスタンダード曲をさらりと当たり前に滑らかに演奏している。パリ管も今世紀に入って合奏能力が向上している。ファウストのアルハンブラ協奏曲は2019年に初演された現代曲だが、クラシックな曲に聴こえる。録音も滑らかな聞きやすい音。48kHzのせいか高域の伸びは今一つ。
2021/8/5登録
プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第3番、ラヴェル/ピアノ協奏曲、夜のガスパール アルゲリッチ(p),アバド/ベルリン・フィル (wav96kHz/24bit)
1967年5・6月、74年11月録音(グラモフォン)
26歳のあアルゲリッチと34歳のアバド、当時新進気鋭の2人の競演、オケもベルリン・フィル。50年以上前の演奏だが、良い意味で若さがあり、今も色あせないスリリングな名演奏。録音もレンジは広くはないが、古さを感じさせない。
2021/7/29登録
ショパン/10のマズルカほか ミケランジェリ(p)
(wav96kHz/24bit
1971年10月録音、(グラモフォン)
硬質で透明なガラス細工を思わせるようなミケランジェリのショパン。ポーランドの舞曲マズルカの香りはないが、聴きごたえのある見事な演奏である。50年前の録音だが、ハイレゾ化によって余計なノイズが除去されて透明な演奏がよりクリアに再現されるようになった。
2021/7/22登録
「パリ」プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第1番ほか ハーン(vn)フランク/フランス放送フィル 48kHz/24bit wav 2019年6・2月、(グラモフォン)
パリで初演されたプロコフィエフをはじめ、パリにちなんだ曲を集めたアルバム。ハーンの演奏はとにかくうまい。難局であることを全く感じさせない見事な演奏である。録音も弦の柔らかさが生かされている。
2021/7/15登録
モーツァルト/歌劇「魔笛」 クレンペラー/フィルハーモニア管、ゲッダflac 96kHz/24bit wav 1964年3・4月、(ワーナークラシック)
台紙を省略、音楽のみの録音。「魔笛」の場合は不都合はない。女性陣が素晴らしい。堂々としたパミーナ(ヤノヴィッツ)と可憐な夜の女王(デビュー間もないポップ)ではあるが・・男性陣は(パパゲーノ)はうまいが、ザラストロ(フリック)はちょっと弱い。タミーノ(ゲッダ)は想像より力のある声。当時80歳のクレンペラーの指揮は例によって遅めであるが細部まで見通しが良く素晴らしい。今回のハイレゾ音源は、以前より濁りのない分離の良いクリアな音となっていて、この名演奏を楽しめる。
2021/7/8登録
シューベルト/交響曲第8番「ザ・グレイト」 ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団
192kHz/24bit wav 1970年4月、(ワーナークラシック)
日本のライヴを除くと、ジョージ・セルの最後の録音。落ち着いた中にもハリのある演奏でクリーヴランド管弦楽団の驚異的な見事なアンサンブルを楽しめる名演奏。私は幸いなことに最初で最後の日本公演を聴くことが体験できたが、予想と違って音量は小さめであったが、潤いのある柔らかい音ですっかいr魅了された経験がある。当時のEMIによる録音はそれまでのCBSのものよりも、ホールトーンが豊かでで聴きやすい。以前のCDより音に厚みと柔らかが加わり、聞きやすくなった。(といっても来日時の生の音とは比べ物にならないが)
2021/7/1登録
ブルックナー/交響曲第7番(原典版) ブルーノ・ワルター/コロンビア交響楽団
192kHz/24bit wav 1961年3月、(ソニークラシカル)
ブルーノ・ワルター最晩年の録音。原典版となっているが初稿ではなく、ハース版を指すと思う。第2楽章にシンバル、トライアングル、ティンパニの打楽器が全く入らない演奏。ブルックナーの交響曲の中ではワルターに最も合っていると思われる第7番だが、弦の人数が少ないせいか音の厚みはないが年齢を感じさせない。全体はワルターらしくゆったりとしているが、適度なメリハリのある演奏。今回のリマスターで、弦楽器が柔らかい響きで聴きやすくなった。
ベートーヴェン/交響曲第3番「英雄」 ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団
192kHz/24bit wav 1957年2月、(ソニークラシカル)
1957年の録音とは思えない、演奏と録音。フルトヴェングラーの死から3年しか経過して稲荷のだが、古さを感じさせない現代的な引き締まった演奏である。録音もCBSの最初期のステレオ録音だが、録音もリマスターが素晴らしく古さを感じさせない、名演奏・名録音。
2021/6/18登録
ニューイヤー・コンサート2020 アンドリス・ネルソンス/ウィーン・フィル
96kHz/24bir wav 2020年1月ライヴ(ソニークラシカル)
恒例ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートこの2020年ののもの。ネルソンスの指揮はは、ポイントだけ押さえて、あとはオケに任せているようで、このプログラムではこれでいいのだろう。ひねりもなくストレートな演奏で心地よい。録音はふつう。
2021/6/10登録
メジューエワ・プレイズ・ベーゼンドルファー イリーナ・メジューエワ(p))
DSF 11.2MHz/1bit 2017年4月録音(ステレオ・サウンド)
ステレオサウンド社制作。京都を中心に活躍しているロシアのピアニスト、メジューエワボ録音。ワンポイントDSD11.2MHで、編集なしの一発録り。この人の演奏はまじめで好感が持てるが音が重く音楽の楽しさがあまり伝わってこない。「イゾルデの愛の死」も官能的なものが感じられない。ベーゼンドルファーらしい木質系の音であるが楽器が古いのかあまり使っていないにか、冴えた音ではないのが残念。11.2の良さが感じられない。
2021/6/3登録
ジョン・ウィリアムズ・イン・ウィーン ジョン・ウィリアムズ/ウィーン・フィル、アンネ・ゾフィー=ムター(vn)
96kHz/24bir waav 2020年1月ライヴ(グラモフォン)
「スターウォーズ」ほかの映画音楽で知られるジョン・ウィリアムズと、ウィーン・フィルのライヴ。曲目はずべてジョン・ウィリアムズの作品。ウィーン・フィルにとって演奏する機会の少ない曲と思われる。リハーサル時間が少ないオケなので、アンサンブルは雑な部分がある。テンポも遅く、音程も甘い。ヴァイオリンは美しいが私には「スターウォーズ」サントラを演奏しているロンドン交響楽団のほうがしっくりくる。
2021/5/27登録
シベリウス/交響曲第2番、フィンランディア、カレリア ヤンソンス/バイエルン放送交響楽団48kHz/24bir
waav 2015年10・11月(BR-Klassik)
ヤンソンスの遺産の一つ。ヤンソンスのシベリウスはオスロ・フィルとの第1・2・3・5、ロイヤル・コンセルトヘボウとの第2、そしてバイエルン放送響との第1ですべてのようで、第4・6・7がないのが残念。私はオスロ・フィルとの演奏は未聴だが、バイエルン放送響との第1、ロイヤル・コンセルトヘボウとの第2は明快な名演奏であった。この第2はそれを上回る引き締まった演奏と思う。ヤンソンスの意図がオケに正確に伝わっているように感じる。ヤンソンスの演奏は明快なものが多いがこれもそう。すっきりとした演奏だ。録音は普通。といっても水準以上。
2021/5/20登録
ワーグナー/楽劇「ワルキューレ」(全3幕) ラトル/バイエルン放送交響楽団、ラザフォード(br),テオリン(s)ほか
48kHz/24bir waav 2019年録音(BR-Klassik)
2023年からバイエルン放送交響楽団の首席指揮者となる、ラトルの指揮による演奏会形式によるライヴ。すでに「ラインの黄金」も出ている。ラトルらしい早めのテンポ。バイエルン放送交響楽団の持つ暖色系の音色で、生き生きとした演奏で楽しめる。歌手も一部を除いて若手が起用されているようで、ラトルのテンポに乗って生き生きとした歌声が聴ける。今後録音されるであろう「ジークフリート」「神々の黄昏」にⓁ期待が持てる。録音はライヴであるが、演奏会計士kであることもあって村のない聴きやすい録音である。これを聴くと48kHzでも不足は感じない・
2021/5/13登録
京都リサイタル2014〜モーツァルト、ショパン、ラヴェル、ラフマニノフ イリーナ・メジューエワ(p)
96kHz/24bir waav 2014年(若林工房)
ロシア出身、日本人と結婚して京都に住み、京都を中心に演奏と指導活動をしているピアニスト。一音一音、丁寧に弾いていて好感が持てる。1925年聖のスタインウェイを弾いている。そのせいもあるのかもしれないが、ロシア系のピアニストによくある、リズムがやや重く切れの良さに欠ける。録音も誇張がなく自然な音である。ただ、楽器のせいかやや古臭さを感じさせる。
2021/5/6登録
モーツァルト/ホルン協奏曲全集 バボラーク(hr),小澤/水戸室内管弦楽団
2.8MHz/1bit DSF 2005、2009年(ソニー・クラシカル)
元ベルリン・フィルのバボラークのモーツァルト。バラではあちこちの録音が出ているが、全4曲まとまった物はこれが最初か?ブレイン以来の逸材といわれたバボラーク、確かに余計な力みがなく軽やかでうまい。小澤の指揮も年輪を重ねて余計な思い入れが無くなってバボラーク同様の自然体の演奏でモーツァルトを楽しめる。水戸芸術館は1度聴いたことがあり、それほど音響の良いホールとは思わなかったが、この録音はなかなか良い。曲によって4年のブランクがあるが、違和感はない。
2021/4/29登録
ハイドン/ハルモニー・ミサ、ベートーヴェン&ブラームス/交響曲第4番、アルプス交響曲、マーラー/交響曲第9番ほか マリス・ヤンソンス/バイエルン放送交響楽団ほか
48kHz/24bit wav 2008〜2016年(BR-Klassik)
「ヤンソンス/ポートレイト」という、ヤンソンス75歳記念のコンピレーション・アルバム。CD5枚分で1枚物の価格で、お買い得であった。ヤンソンス生前に制作されたアルバムなので、選曲にヤンソンスの了解が得られているような選曲。演奏はどれも素晴らしい。ベートーヴェンの4番はサントリーでのライヴである。録音場所は数か所に分かれるが違和感はなくどれもバイエルン放送交響楽団の暖色系の音が上手く録られている
2021/4/22登録
ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱」、合唱幻想曲 エラス・カサド/フライブルク・バロック管、ベザイデンホウト(fp)ほか
96kHz/24bit wav 2019年11月、(ハルモニア・ムンディ)
2020年度のレコード・アカデミー賞大賞を受賞した録音。第9の演奏時間は61分余りと快速テンポ。ピリオド楽器のせいもあり全体に軽い演奏になっていて、サクサクと小気味よく進む。こんなやり方があったのかと思わせる箇所もあり、各声部のバランスも良く聴いていて飽きない、重量感はないが優れた演奏と思う。録音は演奏のせいもあって厚みはないが、クリアな音でなかなか良い。
2021/4/15登録
ペトレンコ/ベルリン・フィル ファースト・エディション(ベートーヴェン7・9番、チャイコフスキー5・6番ほか)
96kHz/24bit wav 2012-2019年、(ベルリン・フィル・メディア)
キリル・ペトレンコのベルリン・フィル首席指揮者就任の前後の録音を集めたもの。ペトレンコ得意のレパートリーでの選曲と思える。演奏は明快で引き締まったものだが、リズムのキレはちょっと重い。今後の両者の発展を期待させる。特にどのようなレパートリーを展開していくのか興味を持たせる。録音は無難なもの。
2021/4/8登録
ベートーヴェン/交響曲第5番ほか フランソワ=グザヴィエ・ロト/レ・シエクル
44.1kHz/24bit wav 2017年3月、(ハルモニア・ムンディ)
ピリオド・スタイルによる演奏。先に出たクルレンツィスの演奏も同様だが、クルレンツィスほど曲をいじくっていない結構まともな演奏。与㋩いえやはり面白い演奏で「運命」という日本の表題を感じさせない演奏で私には好感が持てる。この後どのようなベートーヴェンを聴かせてくれるのか楽しみになる。録音はマアマアトいったところでもちろん悪くはない。
2021/4/1登録
マーラー/交響曲第1番「巨人」 ワルター/コロンビア交響楽団
192kHz/24bit wav 1961年1・2月、(ソニークラシカル)
私にとって初めて聴いたマーラーのレコードがこれ。当時は長い曲という印象でよく理解できなかった。マーラーの曲を多く聴いた現在は最も理解しやすい明快な演奏だ。ワルターが亡くなる1年前にこの録音を残してくれたことに感謝したい。コロンビア交響楽団は現在のオケの演奏水準と比較はできないが、当時としては決して低くない。今回のリマスターで弦の響きが柔らかくなって、大変聴きやすくなった。名演奏の復活を喜びたい。
2021/3/25登録
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番、コリオラン、プロメテウス序曲
ベザイデンホウト(pf),パブロ・エラス・カサド/フライブルク・バロック管
96kHz/24bit wav 2017年12月、(ハルモニア・ムンディ)
これもピリオド楽器による演奏で面白い。いいなり冒頭の和音がアルプッジョで始まる。第2楽章の桶の出だしも短く切っている。即興性の感じられる演奏で聴いていて面白い。この演奏を聴いているとアーノンクールに代表されるピリオド楽器の演奏を過去のものとするような気がしてくる。今後が楽しみである。。
2021/3/18登録
ムソルグスキー〜ラヴェル編/展覧会の絵、ラヴェル/ラ・ヴァルス グサヴィエ・ロト/レ・シェクル
44.1kHz/24bit wav 2019年11月(パリ)
フランス人の演奏で、まったくロシア臭さのない演奏。アルト・サックスも、オーケストラ版初演時ののものを再現するなど、従来の演奏とはかなり異なった響きで面白く聴ける。録音も透明感がよく出ている。
2021/3/11登録
ブラームス/交響曲第3番、ハイドン変奏曲 セル/クリーヴランド管弦楽団
192kHz/24bit wav 1964年10月録音(クリーヴランド)
交響曲1・2・4番より先行して発売された音源。セル/クリーヴランド管のブラームスではこの2曲が最も良いのではないか。アンサンブルのうまさが凄い。ハイレゾ化されて弦のメタリックさがなくなり、細かな音もよく聴こえるようになった。
2021/3/4登録
ドヴォルザーク、エルガー/チェロ協奏曲 フルニエ(vc),セル、ウォーレンステイン/ベルリン・フィル
192kHz/24bit wav 1962年6月、1966年10月録音(ベルリン)
セルとのドヴォルザークが本当に素晴らしい名演奏。端正で、歌心や抒情性がよく表現された演奏。フルニエとセルはリヒャルト・シュトラウスの「ドン・キホーテ」でも共演していて、こちらの演奏も素晴らしいのでハイレゾ化を求めたい。録音もハイレゾ化によって、古さを感じさせない新鮮な音となっている。
2021/2/25登録
ブラームス交響曲全集、大学祝典序曲、ハイドン変奏曲 ワルター/コロンビア交響楽団
192kHz/24bit wav 1959年2月-1960年2月録音(ハリウッド)
演奏は昔から定評のあるもの。今回のリマスターで高域の粗さが取れて滑らかになり心地よい音となった。やや少なめの編成だが、現在では作曲当時の編成に近いと思われ違和感は全くない。80歳ころの録音だが、めりはりがあって年齢を感じさせることはない。以前のレコード、CDt緒は別物の思いがする。
2021/2/18登録
ベートーヴェン/交響曲第1・2・3・4・5番 ジョルディ・サヴァール/ル・コンセール・デ・ナシオン
88.2kHz/24bit wav 2019年6・10月録音(カタルーニャ)(ALIA BOX)
スペインのヴィョラ・ダ・ガンバ奏者サヴァールが率いるオケとの録音。ベーレンライター版のテンポよりやや早め、実に軽く、爽快な演奏。音楽がグイグイ前に進む、聴いていて楽しい。ティンパニーが大きめにとらえられた録音も実に爽快。後半(6-9番)の登場が待たれる。
2021/2/11登録
ブルックナー/交響曲第8番(ノヴァーク版) ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団
192kHz/24bit wav 1969年10月(クリーヴランド)
セル/クリーヴランド管弦楽団のCBS最後のセッション録音。細部にまでこだわりながら全体のダイナミックさも失わない見事な演奏。精密なアンサンブルがすごい。従来のCDでは横の広がりはあるが奥行きの浅い、また、ヴァイオリンのギスギスとした音であったが、今回のハイレゾではヴァイオリンを含む弦全体の響きが柔らかく潤いのある音で、奥行きのある音となっていて素晴らしい。
2021/2/4登録
ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲、2つのロマンス 五嶋みどり(vn)/ルツェルン祝祭弦楽合奏団
96kHz/24bit wav 2020年3月(ルツェルン)録音
(
力みのない自然体の演奏。余計な思い入れがなく楽譜に書かれたものを音にした感じで、かえってそれがベートーヴェンを浮かび上がらせている。指揮者がいないこともここではプラスに働いていて、オケとの一体感がある。録音もこの演奏にあった過不足のない自然な録音。
テスタメント/私の愛する音楽〜ハイドンからプロコフィエフへ〜 ヴァレリー・アファナシェフ(p)
96kHz/24bit wav 2017年4・7月(ドイツ、フィアゼン、フェストハレ)録音(ソニークラシカル)
ハイドン、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、ビゼー、フランク、ドビュッシー、プロコフィエフをCD6枚分(6時間半)収録。アファナシェフ・ワールドともいえる独自の世界の演奏。テンポが遅くて重く。リヒテルを思い起こさせる。聞きごたえ十分な演奏で繰り返し聴こうとはなかなかならないがとにかくすごい演奏。録音も重量感がよくとらえられている。
2021/1/21登録
ハチャトゥリアン/仮面舞踏会、カバレフスキー/道化師 コンドラシン/RCAビクター交響楽団
DSD2.8/1bit 1958年10月(ニューヨーク)録音(RCA)
子供の時から親しんだ録音。リマスターされたCDもよかったが、ハイレゾはそれ以上にいい。これは、1958年チャイコフスキー・コンクールで優勝したヴァン・クライバーンのアメリカ凱旋に同行したコンドラシンが米RCAに残した貴重な録音。張りのある明快な演奏。オリジナルは3チャネル録音と思われるが、1958年録音とは思えないクリアで、広がりと奥行きのある音で、聴いていて楽しい。
2021/1/14登録
シューベルト/交響曲第5番・7番「未完成」・8番「ザ・グレイト」 ワルター/コロンビア響、ニューヨーク・フィル
192kHz/24bit wav 1958-60年(ハリウッド)録音(ソニークラシカル)
ワルターのステレオ録音ハイレゾ化。「未完成」の真価をこの演奏で知った。5番と「グレイト」はこの演奏で初めて聴いた。それが今回のような上質の音で聴けるのは喜ばしい。今回のハイレゾ化は、各楽器の分離がよく、弦楽器の音がヒステリックにならず、コントラバスなどの低音がしっかり出ているので、ワルターの演奏の素晴らしさがより伝わってくる。決して穏やか演奏ではなく、激しさも見られる。モーツァルト、シューベルトではアンサンブルのひ弱さも気にならない。
2021/1/8登録
プロコフィエフ/スキタイ組曲、ロメオとジュリエット抜粋 チェリビダッケ/ミュンヘン・フィル
96kHz/24bit wav 1980・88年(ミュンヘン)録音(BR)
チェリビダッケお得意のプロコフィエフ。特に「ロメジュリ」が11曲45分あり、聴きごたえのある演奏を聴くことができる。80年代のチェリビダッケはテンポは遅くなっているが、繊細さと緊張感が伝わってくる。この録音は、CDでは17枚組のミュンヘン・フィル125周年記念ボックスでしか聴けないものなので、ハイレゾでは単売されているのはありがたい。録音は水準並みだが不満は生じない。
2020/10/22登録
モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番・第26番「戴冠式」 フリードリヒ・グルダ(p)/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
96kHz/24bit wav
1986年6月(ミュンヘン・フィルハーモニー・ガスタイク)
グルダの音楽する楽しみが伝わってくる爽快な演奏。以前映像で出ていたものから、音(アナログ録音)だけをマスタリングし直したもので、映像についていた音より聴きやすくなっている。グルダがオーケストラと丁々発止のやり取りをしながら一緒にモーツアルトを楽しんでいることが伝わってくる。ライヴであることもあり演奏ミスがあちこちにあるが、これを気にしているようではこの演奏を楽しむことはできない。視点が全く違うのだから。
2020/10/15登録
ベルリオーズ/幻想交響曲、序曲「宗教裁判官」
フランソワ=グザヴィエ・ロト/レ・シエクル
44.1kHz/24bit wav
2019年7月録音(ハルモニアムンディ・フランス)
これもまた、実に面白い、聴きごたえのある「幻想交響曲」。楽譜の指定にあるオフィクレイ、第2楽章での4台のハープ(ジャケット写真でわかる)など単に楽譜に指示にこだわったオリジナル楽器による演奏というだけでなく、演奏そのものもメリハリがあって聴きごたえがある。名盤と言われるミュンシュ/パリ管のイケイケどんどん風とは全く違う、よく考えられた演奏だ。録音は悪くはないがもう少し奥行きと深みがあるとより良いのだが。
2020/10/1登録
ストラヴィンスキー/春の祭典
テオドール・クルレンツィス/ムジカエテルナ
192kHz/24bit wav
2013年10月録音(ソニークラシカル)
実に面白い、聴きごたえのある「春の祭典」。早いところはより早く。遅いところはより遅く大変メリハリのある、またクリアな演奏と録音。聴いていてぞくぞくする。多少荒っぽいアンサンブルではあるがブーレーズ/クリーヴランド管弦楽団の精緻なアンサンブルとはまた別の面白さがあリ、録音はいろいろいじっているような人工臭さがあるがこの曲ではいいかと思ってしまう。
2020/9/24登録
ブラームス/交響曲第1・2・4番、大学祝典序曲、悲劇的序曲
ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団
192kHz/24bit wav
1966年4・10月、1967年1月録音(ソニークラシカル)
待望のセル/クリーヴランド管弦楽団のハイレゾ音源を入手した。3番が欠けているのはアメリカでの初発売に習ったからだそうだ。(アメリカでは3番とハイドン変奏曲は単独で先行発売され、その後残りがこのような形で発売された。)今回のハイレゾ音源は素晴らしい。クリーヴランド管弦楽団の精緻なアンサンブルがクリアかつ潤いのある音で聴こえるようになった。このように向上した音質で聴くと、セルの細かなテンポの揺れや、チョットした間といったものが見事にそろっていて、精緻なアンサンブルの凄さがよりクリアに解るようになった。これを聴くと全盛期のカラヤンとベルリン・フィルでさえアンサンブルが雑に聴こえる。この後のセル/クリーヴランド管のハイレゾをきくのが楽しみになる。
2020/8/31登録
シベリウス、ウォルトン/ヴァイオリン協奏曲
諏訪内晶子(vn),サカリ・オラモ/バーミンガム市交響楽団
96kHz/24bit wav
2002年6月、3月録音(デッカ)
端正できれいな演奏。丁寧に演奏はしているが今一つ盛り上がりに欠ける、訴えかけるものが弱い。オラモ指揮のバックも平板。悪い演奏ではないが私には物足りない。録音はよいほうだがヴァイオリンのソロのクローズアップが大きめで、バックのもろ上がりにかける要因かもしれない。
2020/8/7登録
モーツァルト/交響曲第40番、シューベルト/交響曲第5番
ギュター・ヴァント/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
48kHz/24bit wav
1991年1月、97年1月2月録音(ミュンヘン・フィル)
メンデルスゾーン/交響曲第1・3番「スコトランド」
アンドルー・マンゼ/ハノーヴァー北ドイツ放送フィル
48kHz/24bit wav
2016年1月録音(ペンタトーン)
以前入手した「イタリア/宗教改革」が良かったので、これも入れた。期待にたがわぬ演奏。モダン楽器のオケだが、マンゼの指示のもとピリオド楽器の奏法を取り入れている。オケの人数は少ないようだが、アンサンブルの精度が良く「すっきり・さわやか」の心地よい演奏。フィリップスの流れをくむペンタトーンの録音も優れている。
2020/7/23登録
ブルックナー/交響曲全集(1−9)
小澤、ヤルヴィ、ブロムシュテット、ハイティンク、ヤンソンス、ティーレマン、メータ、ラトル/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
48kHz/24bit wav
2008―2019年録音(ベルリン・フィル・メディア)
ベルリン・フィルのデジタルコンサートホール(DCH)で、ブルックナーの交響曲がそろったので企画されたと思われる。サンプリングが48kHzと低めなのは映像が主体のためか。同種に規格にバイエルン放送交響楽団のものもあるが、演奏はどちらもなかなか良い。こちらはベルリン・フィルの名人芸のうまさが目立つ。(その分指揮者の孤影はやや後退)ここでは、ブロムシュテットの3番、メータの8番、ヤンソンスの6番が名演。ハイティンクの達観したような4・5番、はつらつとしたヤルヴィの2番、そつのない上手さの小澤の1番もいい。期待外れだったのはティーレマンの7番、濃密な演奏を期待していたせいもあるが意外に淡泊。ラトルの9番は以前のワーナーへの録音より気負いのない上質の演奏。全曲ベルリン、フィルハーモニーザールでのライヴ録音。音質はまずまずだが全くノイズがなくライヴ感はない。
2020/7/3登録
ワーグナー/パルシファル
ハンス・クナッパーツブッシュ/バイロイト音楽祭管弦楽団、ホッターほか
2.8ⅯHz/24bit DSF
1962年8月録音(ライヴ)(デッカ)
「パルシファル」の名演として有名なクナッパーツブッシュ/バイロイトのライヴ。ホッター、ロンドン、タルヴェラほかの歌手も素晴らしい。DSD音源を入手。今回のハイレゾ化には疑問が残る。客席のライヴにつきもののざわめきやノイズがすべて除かれていて、クリアで聴きやすくはなったが同時にライヴの雰囲気が全く失われてしまっていて、演奏者の息遣いなども感じられない。演奏の高揚感が失われて無機的に聴こえる。どこまでノイズを除去するかメーカーは検討してほしい。
2020/6/18登録
モーツァルト/ピアノ協奏曲第20・21番
フリードリヒ・グルダ(p),クラウディオ・アバド/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
192kHz/24bit flac 1974年9月(グラモフォン)
グルダの名盤がようやくハイレゾ化された。20番の演奏は1970年のザルツブルク音楽祭の最終日(8月30日)のコンサートで演奏されてから4年後にレコーディングが実現したことになる。演奏は素晴らしい。音楽をする喜びが伝わってくるような演奏。21番も63年の録音の時のような装飾音いっぱいのやりたい放題の演奏とは違って、かっちりとした演奏でこれもいい。ハイレゾ化されて透明度が上がり見通しの良い音になった。
2020/6/11登録
モーツァルト/後期交響曲集(ハフナー、リンツ、プラハ、39、40、ジュピター)
ブルーノ・ワルター/コロンビア交響楽団
192kHz/24bit wav 1959年1月―1960年2月録音(ソニークラシカル)
ようやくワルターのステレオ録音・ハイレゾを入手した。とくにこのモーツァルトは最初に聴いたレコードなので、思い入れがある。今回のハイレゾ音源は、従来のレコードやCDで聴いていた音からはかなり違う。従来はギラギラした高域と硬い低音のアメリカンサウンドであったが、今回のものは柔らかくてふっくらとした厚みのある低音と潤いのある高域で非常に聴きやすくなった。演奏は当然昨今のものとは違っているが、私には大変懐かしい。ワルターのモーツァルトはやはりいい。
2020/5/27登録
ショパン/ピアノ協奏曲第1番、リスト/ピアノ協奏曲第1番
マルタ・アルゲリッチ(p),クラウディオ・アバド/ロンドン交響楽団
192kHz/24bit flac 1968年2月録音(グラモフォン)
私が最初に買った4トラ・オープンリールがこれ(このテープは今も健在)。これは名演奏。20代のアルゲリッチと30代のアバドの競演。録音から50年以上経過しているが2曲とも今聴いてもゾクゾクする。早めのテンポで、しかも歌心十分。発売当時はいい録音と思ったが今聴くと多少の古さ(時代)を感じさせるがいい音。
2020/5/21登録
ワンポイント・リアル・ハイレゾ384kHzベスト
384kHz/24bit wav
2019-20年録音(マイスターミュージック)
2年位前から384kHz/24bitで録音しているマイスターミュージックのデモ用音源。オーナー兼エンジニアの平井義也氏による真空管マイクを使ったワンポイント録音384kHzの音は空気感があり特にギター、ヴァイオリン、チェロといった弦楽器の音が心地よく素晴らしい。収録曲のデータに記載がなく調べるのが大変。
2020/3/26登録
エルガー/エニグマ変奏曲、コケイン
ジョン・バルビローリ/フィルハーモニア管弦楽団
192kHz/24bit flac 1962年5・8月録音(ワーナークラシック)
これは飛び切りの名演奏。30分の演奏時間がアッと過ぎる。適度に熱気のあるロマンティックな演奏で聴きごたえがある。録音もこの時期としては最高の部類であろう。古さを感じさせない名演奏・名録音。
2020/3/18登録
リスト/ピアノ作品集
反田恭平(ピアノ)
DSF
2.8MHz/1bit 2015年1月録音(デノン)
反田恭平20歳の時のデビュー・レコーディング。きちんと弾こうということではなく思うがままに弾いている。が、聴いていてなかなか面白く聴かせる。かなりの才能のあるピアニストと思わせる。やや線は細いが音もなかなかきれい、録音も優れている。今後が楽しみなピアニスト。
2020/3/11登録
J.S.バッハ/ゴールドベルク変奏曲
グレン・グールド(ピアノ)
44.1kHz/24bit flac 1981年4・5月録音(ソニークラシカル)
グールド48歳、最後のピアノ演奏録音。(この後、指揮をした録音がある)最初の録音よりテンポは遅くなり、弱奏も多くなってより深みのある演奏になっている。それぞれに魅力のある演奏。デジタルの初期の録音でおそらくオリジナルは16bitと思われるが、この素晴らしい演奏のせいか不足を感じさせない。
2020/3/4登録
J.S.バッハ/ゴールドベルク変奏曲
グレン・グールド(ピアノ)
44.1kHz/24bit flac 1955年6月モノーラル録音(ソニークラシカル)
グールド23歳のレコード・デビュー録音。今聴いても旧さを感じさせないみずみずしい演奏。ピアノで演奏する新しいバッハ。録音の良し悪しをいう前に演奏のすばらしさに感じ入ってします。この当時の録音としてはタイへ優れていると思う。
2020/2/27登録
ワーグナー「ニーベルングの指輪」管弦楽曲集
パーヴォ・ヤルヴィ/NHK交響楽団
DSF
2.8MHz/1bit 2018年2月ライヴ録音(RCA)
ワーグナーの4管編成オリジナルではなく、同時代の4人の手による3管に編曲された楽譜での演奏。結構違和感を感じる。編曲のせいによるものが大きいが、ヤルヴィの演奏も重厚感より透明感を重視しているよう。更にオクタヴィアの江崎氏による録音も(いつもそうだが)外面を整えることに主力を置いた音で、きちんとした演奏と録音ではあるがはっきり言って私にはワーグナーを実感することができずつまらない。
2020/2/16登録
オペラ間奏曲集
ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
DSF
2.8MHz/1bit 1967年9月録音(グラモフォン)
カラヤンの代表的な名演奏の一つ。このような小品でも手を抜くことなく、各曲それぞれにドラマ作る、まさに名人芸と言える。録音は多少年代を感じさせるが、潤いのある音になっていて聴きやすい。
2020/2/6登録
マーラー/子供の不思議な角笛
ジョージ・セル/ロンドン交響楽団、エリーザベト。シュワルツコップ(s),ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(br)
96kHz/24bit flac 1969年3月録音(ワーナークラシック)
初出時から名盤として知られるもの。セル、シュワルツコップ、ディースカウ3人の名人芸をたっぷりと味わえる。まさにこの曲の決定版と言えるもの。録音は普通だが、文句はない。ハイレゾになって以前よりクリアになった。
2020/1/30登録
モーツァルト/ピアノ協奏曲第23番・第19番
マウリツィオ・ポリーニ(p),カール・ベーム/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
192kHz/24bit flac 1976年4月録音(グラモフォン)
初出時から名盤として知られるもの。名演奏ではあるがポリーニがベームに合わせた感が強い。23番は73年のウィーン芸術週間でアバド/スカラ座と演奏したライヴのほうがポリーニの早めのテンポとアバドの丁々発止演奏がよりポリーニらしい。19番はこの演奏が素晴らしい。録音も優れている。
2020/1/23登録
フンパーディンク/歌劇「ヘンゼルとグレーテル」 カラヤン/フィルハーモニア管、シュワルツコップ(s),グリュンマー(ms)ほか
96kHz/24bit flac 1953年6・7月録音(PristinClassical(EMI))
モノラル期のEMI音源による名演奏。カラヤンはこの後録音していない。シュワルツコップ、グリュンマーという名歌手を起用しており、録音もこのころとしてはくせのないもので、ノイズがなくなったこともあり聴きやすい録音になった。
2020/1/16登録
ドヴォルザーク/チェロ協奏曲、森の静けさ デュプレ(vc),バレンボイム/シカゴ交響楽団
96kHz/24bit flac 1970年11月録音(ワーナークラシック)
夭折した天才ジャクリーヌ・デュプレの代表的名盤。25歳の時のまさに入魂と言える演奏。バックのバレンボイム/シカゴ交響楽団ともども熱気のある演奏。録音は昔から評判が悪く、チェロとオケのバランスが悪く(チェロが大きすぎる)という部分はどうしようもないが、ヒス・ノイズはなくなり、全体にクリアの音となり改善されてより演奏の充実さを聴けるようになった。
2019/12/26登録
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲全集 グルダ(p)、シュタイン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
192kHz/24bit flac 1975年1月―1977年3月録音(グラモフォン)
ベートーヴェン/交響曲全集 カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
192kHz/24bit flac 1975年1月―1977年3月録音(グラモフォン)
カラヤン3度目のベートーヴェン交響曲全集。4種ある全集の中で最も充実した、カラヤン/ベルリン・フィル全盛期の演奏。(この後70代に入ると老いの影が見える)従来のCDではマルチマイクの録音でベルリン・フィルの厚みのある音にやや濁りが見られたが、今回のハイレゾでは改善されていて透明度が良くなりより演奏の充実さを感じることができる。
2019/12/12登録
ベートーヴェン/交響曲全集 ブロムシュテット/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
48kHz/24bit flac 2014年5月―2017年3月録音(ライヴ)(Accentus)
ブロムシュテット、80代後半の録音。伝統あるドイツのオーケストラからベーレンライター版を使用してフレッシュな演奏を聴かせる。テンポも楽譜の指示通りと思わせる爽快なもの。こんな年になっても楽譜の読み直しを行っているようだ。明快でさわやかな演奏。録音も自然な響きで好ましい。
2019/11/29登録
ブルックナー/交響曲全集 マゼール、ヤンソンス、ハイティンク、ブロムシュテット/バイエルン放送交響楽団
48kHz/24bit flac 1999―2010年録音(ライヴ)(BRクラシッ)
1と2がマゼール、3・4・7・8のメイン曲は首席のヤンソンス、5・6がハイティンク、9がブロムシュテット。演奏はどれも中庸を得たもので、バイエルン放送交響楽団の温かみのあるもの。特に、ヤンソンスの4・7、ブロムシュテットの9は優れた演奏。ヨーロッパの放送局の録音は48kHz/24bitが中心のようでこれもそうであるが、特に不満は感じられない。録音時期に20年近くの差があるが音質の差も少ない。
2019/11/22登録
バルトーク/管弦楽のための協奏曲
ドゥダメル指揮 ロサンゼルス・フィルハーモニック
96kHz/24bit flac 2007年1月録音(ライヴ)(グラモフォン)
2019/11/14登録
ドビュッシー/海、ストラヴィンスキー/火の鳥(全曲) ドゥダメル指揮 ロサンゼルス・フィルハーモニック
96kHz/24bit flac 2013年3月録音(ライヴ)(グラモフォン)
なぜか配信のみで、CDは未発売のアルバム。「海」はうまいがドビュッシー独特の味わいはない。「火の鳥」は曲調から言ってもドゥダメルにあっていると思われるが面白く聴ける。重厚さはないがオケがよく鳴る。爽快感のある演奏。録音もなかなか良い。ディズニー・コンサートホールのせいなのかグラン・カッサのレベルが高く迫力がある。
2019/11/7登録
シューマン交響曲全集 ラトル指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
192kHz/24bit flac 2013年2・11月録音(ライヴ) (ベルリン・フィル)
ラトルとベルリン・フィルの交響曲全集の一つ。ここでは第4番が初稿版によるもの。今までの初稿版の演奏はアーノンクール、ガーディナーなどピリオド奏法によるものがほとんどであったので、これは楽しめた。他の3曲も高水準で聴きごたえのある演奏になっている。例によってノイズが取り除かれている録音はやはり空気感・ライヴ感が全く感じられない。
2019/10/30登録
ベートーヴェン交響曲全集
ラトル指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ほか
192kHz/24bit flac 2015年10月録音(ライヴ) (ベルリン・フィル)
これもラトル2回目の全集録音。2000年代のウィーン・フィルとの録音と同様、ベーレンライター版での演奏であるが、ウィーン・フィルとのいろいろと手の込んだ演奏からより自然な演奏になっている。ベルリン・フィルの合奏能力も高く、聴きごたえのある演奏になっている。録音はクリアでよいが、例によってノイズが取り除かれているせいか演奏場所の空気感・ライヴ感が全く感じられず、楽器の音以外聴こえないので演奏の雰囲気というものがない。ある意味では不気味でさえある。
2019/10/24登録
シベリウス交響曲全集
ラトル指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
192kHz/24bit flac 2014年12月―2015年2月録音(ライヴ) (ベルリン・フィル)
ラトル2回目の全集録音。80年代のバーミンガム市響とのいろいろと手の込んだ演奏からは自然体に近い演奏となっていてラトルの成長がうかがえる。2010年に内田光子とのベートーヴェン/ピアノ協奏曲全集と組み合わせた時の演奏と比較してもより自然体になっている。ラトルの体質なのか、ベルリン・フィルであっても重厚さはあまりなくクリアな演奏。コリン・デイヴィスとロンドン交響楽団の演奏が重厚さがある。録音はクリアでよいが、例によってノイズが取り除かれているせいかライヴ感はあまり感じられない。
2019/10/17登録
メンデルスゾーン/「真夏の夜の夢」抜粋、ベルリオーズ/幻想交響曲 アバド指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ほか
48kHz/24bit flac 2013年5月録音(ライヴ) (ベルリン・フィル)
アバド/ベルリン・フィルの最後の演奏会のライヴです。両曲ともベルリン・フィルの緻密な合奏能力を生かした繊細な表現で、透明感のある美しく素晴らしい演奏です。録音はクリアでよいが、ノイズがほとんどないこともあってライヴ感はあまり感じられない。
メンデルスゾーン/交響曲第4番「イタリア」、第5番「宗教改革」
マンゼ指揮 ハノーヴァー北ドイツ放送フィル
96kHz/24bit flac 2016年1月、2017年2月録音 (ペンタトーン)
古楽のヴァイオニリストでもあるアンドリュー・マンゼが首席指揮者を務める北ドイツ放送フィルとの録音、予想以上にアンサンブルの精度が良く、早めのすっきりとした演奏。とくに「宗教改革」はすっきりとした名演で聴いていて心地よい。ペンタトーンの録音もクリアで抜けが良く大変聴きやすく楽しめます。
2019/10/3登録
ベルリオーズ/幻想交響曲ほか
スラットキン指揮 フランス国立リヨン管弦楽団
96kHz/24bit flac 2011年8-9月録音 (ナクソス)
2019/9/26登録
ブラームス/交響曲第1番、オネゲル/交響曲第2番 ミュンシュ指揮 パリ管弦楽団
96kHz/24bit flac 1968年1月、1967年12月録音 (エラート)
2019/9/19登録
ベルリオーズ/幻想交響曲ほか ミュンシュ指揮 パリ管弦楽団
96kHz/24bit flac 1967年10月録音 (エラート)
昔から幻想交響曲の決定盤と評価されている演奏。私の昔聴いたころは興奮させられました。しかし改めて聴くと、発足間もないオケのせいかアンサンブルが荒く、ミュンシュ指揮の勢いで持っているような演奏で、あとに何も残らないように思えます。録音も当時からいいとは思えなかったが、ハイレゾ版でも多少の改善はみられるものの、各楽器の分離が悪く荒っぽい音。オリジナルの録音が良くなかったようだ。(なお1部のCDで指摘されていた第3楽章中間部のブランク発生は改善されている)
2019/9/12登録
ホルスト/組曲「惑星」
大友直人指揮 東京交響楽団&コーラス
DSF2.8MHz/1bit 2013年9月録音(ライヴ) (キング)
サントリーホールでのライヴ録音(終演後の拍手はない)。東京交響楽団というと映画「砂の器」での演奏(ほかに初期の「ゴジラ」シリーズ)があるが、当時はお世辞にも上手いとは言えない下手なオーケストラだった。この演奏では精度が格段に進歩している。40年間の経過を感じさせる。ただしアンサンブルの精度と厚みは今一つ。更なる飛躍を期待したい演奏。音はノイズ処理の故かライヴ感は感じられないが、抜けの良い音。演奏のせいか厚みがやや物足りない。
2019/8/29登録
ヴィヴァルディ〜土屋洋一編/合奏協奏曲「四季」(弦楽四重奏版)
ザ・クァルテット・フォー・シーズンズ
192kHz/24bit wav 2014年2月録音 (UNAMAS)
軽井沢大賀ホールでの録音。元が弦楽合奏であることもあり、聴いていて違和感はなく楽しく聴けます。録音は分離とヌケが良いが、高域の強調感があり、ややハイレゾを強調したような感じではある。トッラクが通常の楽章別の12トラックではなく、曲別に4トラックしかなくチョット戸惑う。
2019/8/22登録
モーツァルト/レクイエム(ブラック校訂1973年初演復元版) ジョン・バット/ダニデン・コンソートほか
96kHz/24bit flac 2013年9月録音 (リン・レコード)
モツレクの初演復元版なのでほとんどジュスマイアー版。ノン・ヴィヴラートのピリオド奏法で、思い入れの少ないあっさりとした演奏。しかし、奇をてらったところがなく、聴きごたえのある演奏です。エディンバラの教会でのLinnによる録音でクリアな優秀録音。
ベートーヴェン/悲愴、月光、熱情 ヴァレリー・アファナシェフ(p)
96kHz/24bit flac 2015年2月録音 (ソニークラシカル)
テンポが大変遅く、3曲で76分かかる。従来からのベートーヴェン演奏とは全く違う解釈。こういうやり方があったのかと驚き。従来からの解釈を期待すると肩透かしを食う。聴いていて面白い、ただし疲れる。何度も聴こうとは思わないが、すごい演奏であることは間違いない。録音も音像がまとまって、ホールトーンの広がりもあってなかなか優れている。
2019/8/8登録
リヒャルト・シュトラウス/ヴァイオリン協奏曲、ロマンスほか シュタインバッハー((vn)、ケルンWDR交響楽団
48kHz/24bit wav 2017年5月録音 (ペンタトーン)
ペンタトーンの主力アーティストであるシュタインバッハー(1981年生)による、リヒャルト・シュトラウス10代のころの作品。ほとんど聴くことのない作品であるが、シュタインバッハーの丁寧な演奏は爽やかで楽しめるものとなっている。余白に収められた 歌曲のの編曲もよい。ペンタトーンの録音も抜けの良いすぐれたもの。
2019/8/1登録
マーラー/交響曲第6番「悲劇的」 クルレンティス/ムジカエテルナ
96kHz/24bit flac 2016年7月、2017年7月録音 (ソニークラシカル)
昨年のレコード・アカデミー賞大賞を受賞した録音。このクルレンティスの演奏は、今までにはないいろいろなことをやっていて次はどうなるのかと聴き入ってしまう刺激的な演奏です。若い頃のアーノンクールやラトルの演奏を思い起こさせます。ただ、録音も含めて流れがやや人工的で、何度も聴こうという演奏ではないかもしれません。しかし、才能に溢れていることには変わりなく今後が期待されます。またギリシャからはクルレンティスより2歳下のコンスタンティノス・カリディスと言う指揮者が数年前からザルツブルク音楽祭に招かれており、この6月にはベルリン・フィル定期公演にもデビュー、こちらも期待です
2019/7/25登録
マリンバ・クリスタル〜祈り 三村奈々恵(マリンバ)、古川展生(vc)
192kHz/24bit WAV 2016年5月 録音(クリストン)
日本のマリンバ奏者、三村奈々恵のソロ・アルバム。1曲のみチェロが入る。バッハから吉松隆、キースジャレットまでなかなか意欲的なプログラムだが、マリンバという単調な音の楽器で、1時間聴くのはちょっと辛いかも。録音もこれといった特徴はないが自然な音ではある。
2019/7/18登録
モーツァルト、ハイドン、ベートーヴェン演奏会用アリア集 ソフィー・ベヴァン(ソプラノ)イアン・ペイジ/モーツァルティスツ
96kHz/
24bit flac 2016年2月 録音(Signum)イギリスの若手ソプラノ、ソフィー・ベヴァンと、。モーツァルト初期作品を得意としているというイアン・ペイジ/モーツァルティスツによる演奏会用アリア集。ベヴァンの歌は声に癖がなくヴィヴラートを多用せず自然で、心地よい。ペイジ/モーツァルティスツのピリオド奏法による演奏もストレートで、細かい音がよくとらえられている優秀な録音も相まって楽しめる。
2019/7/11登録
ブラームス/ハンガリー舞曲集(8曲)、ドヴォルザーク/スラヴ舞曲集(4曲)ほか カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
96kHz/24bit flac 1959年9月4日 ベルリンでの録音(グラモフォン)
カラヤンがドイツ・グラモフォンと専属契約を結んで、リヒャルト・シュトラウス「英雄の生涯」に続く2番目の録音。1950年代の録音はこの2つのみです。カラヤンとしてはめづらしく1日で録音しています。このような比較的軽い小品でも、カラヤンは手を抜くことなく聴かせどころを抑えた演奏。音質もこの時代としては良好。
019/7/4登録
ブリテン&ヒンデミット/ヴァイオリン協奏曲 アラベラ・美穂・シュタインバッハー(vn),ユロスキ/ベルリン放送交響楽団
96kHz/24bit flac 2017年4月 ベルリンでの録音(ペンタトーン)
アラベラ・美穂・シュタインバッハーは母親が日本人のヴァイオリニスト。ブリテンとヒンデミットというちょっと珍しい曲の録音。 旧フィリップスのスタッフによる「ペンタトーン」の録音は優秀。シュタインバッハーのヴァイオリンはやや線が細く音量も少ない様子ではあるが、繊細な表現力は聴かせます。
ベートーヴェン交響曲全集(第1−9番)、レオノーレ第3、コリオラン、エグモント序曲 ヘルベルト・フォン・カラヤン/フィルハーモニア管弦楽団、シュワルツコップ、ヘフゲン、ヘフリガー、エーデルマン
96kHz/24bit flac 1951年11月-1955年7月 ロンドン(第9のみウィーン)
セッションで4種あるカラヤンのベートーヴェン交響曲全集の録音。55年に収録された8・9番がステレオ(第9はモノとステレオの2種収録)40代だったカラヤンの颯爽としたやや早めのテンポ(第9は65分半)で、録音当時フルトヴェングラーがまだ活躍していたことを考えると、演奏の違いが際立って面白く聴けます。録音は8・9以外モノラルですが聴きやすくなっています。
シベリウス交響曲全集(第1ー9番、クレルヴォ)、ポヒョラの娘、大洋の女神 コリン・デイヴィス/ロンドン交響楽団
96kHz/24bit wav 2002年9月―2008年7月ロンドンでのライヴ録音
コリン・デイヴィス得意のシベリウス。3回目、最後の全集録音です。以前の全集より重量感があり、しかも全体がおおらかな演奏になっているので、安心して聴くことができます。ラトル/ベルリン・フィルのものはこれを聴くと軽めに聴こえます。いい演奏を残してくれました。録音はバービカンホールがデッドな響きなのですが、ハイレゾではあまり気にならず、柔らかくてクリアに聴こえます。
J.S.バッハ/オルガン作品傑作集第5集
小糸 恵(オルガン)
96kHz/24bit wav 2014年9月エアフルトでの録音
スイスを中心にヨーロッパで活躍している、小糸恵さんのバッハ /オルガン集。この題集は1732年から37年にかけて制作した、ドイツ、エアフルトのクルツィス教会の歴史的なオルガンによる演奏。なかなか指な演奏と録音です。
マーラー/交響曲第6番「悲劇的」
サロネン/フィルハーモニア管弦楽団
44.1kHz/24bit wav 2009年5月ロンドンでのライヴ録音
前回に引き続き、サロネン/フィルハーモニア管のマーラー「悲劇的」。9番の2か月後のライヴ、サロネンならではの楽譜の読みが深い演奏で、ライヴではあるが余計な思い入れがなく、全体にさっぱりとした明快な演奏。録音は普通というより必要な音が明確に聴き取れる。
マーラー/交響曲第9番
サロネン/フィルハーモニア管弦楽団
44.1kHz/24bit wav 2009年3月ロンドンでのライヴ録音
2008年からフィルハーモニア管弦楽団の音楽監督を務めている、サロネンの就任間もないころのライヴ。サロネンのマーラーは録音が少ないものの、デビューがMTトーマスの代役でマーラーの3番での名演奏だったこともあり、聴きごたえのある演奏です。作曲家であるせいもあって明快で、楽譜の隅々に書かれてある音符がすべて聴こえてくるような、かといってブーレーズのようなクールなものではなく温かみもある演奏です。録音は普通。
モーツァルト/オーボエ協奏曲、ハイドン/協奏交響曲
アバド/オーケストラ・モーツァルト、ナバロ(Ob)、アース(Vn)、プフィッツ(Vc)、サンタナ(Fg)
96kHz/24bit wav 2013年3月のライヴ録音
アバド晩年の演奏、「グレイト」の時もそうでしたが、テンポは決して遅くないのに音楽がゆったりと流れ、心地よいひと時を味わえます。ソリストもうまいが、全体を支配しているアバドの指揮が素晴らしい。24bitの滑らかな音質が演奏の良さを引き立てています。レーベルがグラモフォンではないせいか、大きな話題になっていませんがもったいない。
アンドレ・クリュイタンス EMI ステレオ録音集成 クリュイタンス/パリ音楽院管、ベルリン・フィル、ウィーン・フィルほか
96kHz/24bit flac 1957-1966年の録音
アンドレ・クリュイタンス(1905-1967)がEMIに残したステレオ録音)のほぼすべて、LP約35枚分、32GB以上です。クリィタンスは一部のライヴを除いてほかのレーベルに録音していません。ベルリン・フィル初のステレオでのベートーヴェン交響曲全集、ラヴェル管弦楽曲集、フォーレのレクイエム、アルルの女などいわゆる決定盤とされる録音が収録されています。中でもウィーン・フィルとの「交響曲へのお誘い」も入っているのがうれしいですね。また全体の多くを占めるパリ音楽院管の音色が現在のパリ管では聴けないものなので貴重です。音も従来のCDより柔らかくてしかもクリアなので楽しめます。
収録曲 交響曲へのお誘い(ウィーン・フィル)、ベートーヴェン交響曲全集(ベルリン・フィル)ヴァイオリン協(オイストラフ、フランス国立管)ピアノ協3(タッキーノ、ベルリン・フィル)、ショスタコーヴィチ交響曲第11番(フランス国立管)、リヒャルト・シュトラウス、スメタナ、ワーグナー、ロシア管弦楽集(ウィーン・フィル、フィルハーモニア管、パリ・オペラ座管)、リスト前奏曲、シューベルト未完成(ベルリン・フィル)ベルリオーズ幻想交響曲、管弦楽曲集(フィルハーモニア管、パリ音楽院管)、ラヴェル管弦楽曲集、ピアノ協(パリ音楽院管、フランソワ)、フォー・レクーレ:レクイエム(パリ音楽院管)、フランク交響詩集(ベルギー国立管)、ドビュッシー:遊戯、映像、舞曲(パリ音楽院管)、ルーセル交響曲3・4、管弦楽曲集、ビゼー:アルルの女、カルメン組曲(パリ音楽院管)ほか
未完成・新世界より
チェリビダッケ/ミュンヘン・フィル
96kHz/24bit flac 1988年9月、85年6 ミュンヘンでのライヴ録音
久々に出たセルジウ・チェリビダッケの未発表録音。「新世界より」は映像しかなかった。チェリビダッケの演奏は90年代に入るとテンポがやたら遅くなってしまい私はあまり好きではないがこの録音は80年代で、「未完成」は、25分弱、と普通に近いテンポ。「新世界より」は48分と長いが第2楽章が16分を超える遅さのため。演奏はどちらも素晴らしい、「新世界より」の第2楽章もこの遅さをあまり感じさせない。録音はまずまず。派手さはないが聴きやすい
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲全集 アシュケナージ(p)、プレヴィン/ロンドン交響楽団
96kHz/24bit flac 1970年3・10月、71年3月 ロンドン、キングスウェイホールでの録音
アシュケナージ30代の録音。全集としては1回目、後年のハイティンクとの録音より躍動感があり、またラフマニノフのスペシャリストともいえるプレヴィンの好バックもあって良い。このころのアシュケナージは良かったのだけれど・・・。録音もウィルキンソンとロックによるもので、素晴らしい
チャイコフスキー、シベリウス/ヴァイオリン協奏曲
チョン・キョンファ(Vn)、プレヴィン/ロンドン交響楽団
19k2Hz/24bit flac 1970年6月 ロンドン、キングスウェイホールでの録音
チョン・キョンファのデビュー録音。もう50年近く前のものです。初々しさの中にも、大家の風格を感じさせる名演奏の一つでしょう。K.ウィルキンソンの録音も聴きやすく、ハイレゾ化によって鮮明な音になっています。
ブラームス交響曲全集
リカルド・シャイー/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管
96kHz/24bit flac 2012年5月2013年5月 ライプツィヒ、ゲヴァントハウスでの録音
4つの交響曲のほかに悲劇的・大学祝典序曲、ハイドン変奏曲、ハンガリー舞曲などを収録し、さらに交響曲第1番第2楽章の初演稿、第4番冒頭部分の異稿などを収録。演奏はシャイーらしく早めのテンポで、しかもドイツのオケらしい重厚さも持っていて聴きごたえのあるものです。録音もデッカらしい瑞々しいものです。(レーベル:デッカ)
ステッファーニ/スターバト・マーテル
バルトリ(MS)、ファジョーリ(CT)、ベーレ(T)、プレガルディエン(T)、ヴィターレ(B)、ファソリス/イ・バロッキスティ、スイス・イタリア語放送合唱団
96kHz/24bit flac 2013年6月 ルガーノでの録音
「ミッション」に続くバルトリのステッファーニ作品集。ステッファーニはヴィヴァルディより23歳年長、ヴェネツィア生まれですが、活躍したのはバイエルン地方。ヴィヴァルディのスターバト・マーテルにも通じるような曲で、バルトリ以下透明感のあるきれいな演奏と録音です。このような曲と演奏はハイレゾならではです。なお。このCDの国内盤はなぜか未発売のようです。(レーベル:デッカ)
ユリア・フィッシャー・プレイズ・サラサーテ
ユリア・フィッシャー(Vn)、ミラナ・チェルニャフスカ(p)
96kHz/24bit flac 2013年7月 ミュンヘンでの録音
サラサーテの作品集で「スペイン舞曲第1−8番」をメインにしたプルグラム。最後に「ツィゴイネルワイゼン」が収録されています。フィッシャーの演奏は、スペイン情緒はほとんど感じられないものの、端正で美しく、心地よく聴けるものになっています。録音の良さも相まってハイレゾの良さが出ていて素晴らしいです。(レーベル:デッカ)
モーツァルト/ピアノ協奏曲第9番「ジェノム」・第25番
ブレンデル(p)、マッケラス/スコットランド室内管
96kHz/24bit 2001年7月 エディンバラでの録音
知的で美しい、ブレンデルらしい演奏です。マッケラスの指揮も以前の録音のマリナーの凡庸な指揮と違って知的で素晴らしい。しいて言うとモーツァルトの楽しさがあると申し分ないですが。でも素晴らし演奏と録音です。(レーベル:フィリップス→デッカ)
ワーグナー/楽劇「ワルキューレ」第1幕、「神々の黄昏」〜夜明けとジークフリートのラインへの旅、葬送行進曲
クナッパーツブッシュ/ウィーン・フィル、フラグスタートほか
192kHz/24bit 1957年10月,1956年6月 ウィーン、ゾフェインザールでの録音(デッカ)
ワーグナー・ファンには超有名なアルバム。ジョン・カルショウが「指輪」全曲の録音の準備を兼ねたものです。。フラグスタートのぬくもりのあるジークリンデが素晴らしい。当時のウィーン・フィルの音色も実によく捉えられていて、演奏・録音とも聴きごたえがあります。クナッパーツブッシュで全曲録音されなかったが実に残念。なお、余白の「黄昏」からの2曲は『「指輪」なんか売れない』と言ってこの後EMIに移ったというビクター・オロフのプロデュースによるもの。
チャイコフスキー/交響曲第6番「悲愴」
カラヤン/NHK交響楽団
192kHz/24bit 1954年4月21日 東京、日比谷公会堂(放送用ライヴ、モノーラル録音)
カラヤンが単独で来日して、NHK交響楽団を振った珍しい録音です。46歳の若々しいカラヤンの指揮にN響がついていけない感があります。録音もハイレゾで聴くような音ではないです。NHKは1952年からステレオ録音を始めているのでなぜステレオで収録しなかったのか、NHKのスタジオでなければステレオ収録ができなかったのかもしれません(レーベル:ナクソス)
ヨハン・シュトラウスU/喜歌劇「こうもり」〜ガラ・コンサート
カラヤン/ウィーン・フィル、ニルソン、テバルディ、モナコ、サザーランドほか
余白に「芸術家の生活」、「皇帝円舞曲」、「ジプシー男爵」序曲。「こうもり」序曲(カラヤン/ウィーン・フィル)を収録
48kHz/24bit 1960年6月 ウィーン、ゾフェインザール(余白の4曲は1946-49年のモノラル録音)
イギリス・デッカの有名なレコード(SXL6015-6)よりのトランスファー(余白の4曲には何も触れてなく、イギリス・EMIのレコードを使用していると思われます)第2幕に総謬されているガラ・コンサート、レコード発売時は大変話題になったそうですが、さすがに時代を感じさせる内容で、音質も「まあ」というところです。レーベルはPristin
Classical。
リヒャルト・シュトラウス/ツァラトゥストラはかく語りき、ブルレスケ、ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯 ライナー/シカゴ交響楽団、ジャニス(P)
48kHz/24bit 1954年3月シカゴ(ツァラトゥストラは)、1957年3月シカゴ(ブルレスケ)、1952年1月ニューヨーク(ティル・オイレンシュピーゲルの)(ライヴ疑似ステ)
フリッツ・ライナー得意のリヒャルト・シュトラウス、初めの2曲は有名なRCAの録音のもの。「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」はカーネギーホールでのライヴ。音質は今一つですが、ライナーのライヴは少ないので貴重です。レーベルはPristin
Classical。
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番「皇帝」・第4番
ギーゼキング(P)、ローター/ベルリン帝国放送管、カラヤン/フィルハーモニア管 48kHz/24bit 1945年1月23日ベルリン(ステレオ)、1951年6月 ロンドン(モノーラル)
この「皇帝」は、マグネトフォンによる最初のステレオ録音の一つとしてしられているもの。今回初めて聴きました。信じられないくらいいい音です。ギーゼキングの演奏も知的で颯爽としていて古さを感じさせない名演奏。4番は以前から知られているEMIの音源。レーベルはPristin
Classicalというもので、詳細は不明です。
シベリウス/交響曲第6番・第7番
カラヤン/ベルリン・フィル
DSD 5.6MHz 1bit 1967年6月・9月録音(ベルリン、イエス・キリスト教会)
この音源も、アメリカの「High Definition
Tape Transfers」からリリースされているもの。4Trテープから起こした音源とされています。4Trテープからとは思えない高音質。厚みはないもののノイズも少なくきれいな音です。
マーラー/交響曲第2番「復活」 ショルティ/ロンドン交響楽団 ハーパー(S)、ワッツ(A) 192kHz/24bit 1966年5月録音(ロンドン、キングスウェイホール)
ショルティの「巨人」につづく2番目のマーラー録音だったと思います。このころのシュルティらしい多少荒削りながら明快な演奏。プロデューサー;ジョン・カルショー、エンジニア:ゴードン・パリーという「指輪」コンビです。この音源は、アメリカの「High
Definition Tape Transfers」からリリースされているもので、ドルビー・エンコードされた38/2Trテープから起こした音源とされています。多少団子状ではあるが明快な音。
ベートーヴェン/田園、シューベルト/交響曲第5番
96kHz/24bit 1972年5月(田園)、1979年12月(シューベルト)ウィーン、ムジークフェラインザールにて録音(グラモフォン)
ベーム/ウィーン・フィルの田園はワルター/コロンビア饗と並ぶ2大名盤。オケはこちらのウィーン・フィルのほうがはるかに上質。ハイレゾになってオケの細部がより鮮明になめらかで聴きやすくなった。
モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲全集(第1−5番、協奏交響曲) アンネ=ゾフィー・ムター(Vn)/ロンドン・フィル、バシュメット(Va)
96kHz/24bit 2005年7月録音(ロンドン、アビーロード第1スタジオ)
華麗で美しい演奏。ただしモーツァルトよりもムター色が強く感じられるのが残念な点。ロンドンの旧EMIアビーロード第1スタジオで、カラヤンの録音で有名な、ギュンター・ヘルマンスの録音で、いつもを場所が違ってもさすがと思える名録音。24bitで聴くムターのヴァイオリンは綺麗。
ショパン/練習曲集(全曲) マウリツィオ・ポリーニ(P)
96kHz/24bit 1972年1・5月録音(ミュンヘン、ヘラクレスザール)
故吉田秀和さんをして、「これは、この曲に関する、最高のレコードに属する」と言わしめた有名な録音です。1960年に18歳でショパン・コンクールに優勝、その後8年もの自己研鑽を経て再デビューで一躍注目を浴びたポリーの名声を確立した録音。レコードやCDの時よりな響きになっています
サン=サーンス/交響曲第3番「オルガン」、死の舞踏ほか
バレンボイム/シカゴ交響楽団、リテーズ(Org)、パリ管弦楽団
96kHz/24bit 1975年5・6月録音(シカゴ、メディナ・テンプル&シャルトル大聖堂、交響曲)、1978-80(パリ、その他)
交響曲はバレンボイム33歳の時の録音でメリハリのある、シカゴ交響楽団
のパワーを生かした若さにあふれる爽快といえる演奏です。パリで別収録したオルガンも違和感なくまずまずの録音です。
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番、チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番
リヒテル(P)、ヴィスロツキ/ワルシャワ・フィル、カラヤン/ウィーン響
96kHz/24bit 1958年4月録音(ワルシャワ・フィルハーモニー)、1962年9月録音(ウィーン、ムジークフェラインザール)
両曲とも決定番といってもよい、演奏です。リヒテルの太く力感溢れる音が聴きものです。24bitになって、柔らかさが増して聴きやすくなっています。
シューベルト・エディション、交響曲第1-8番、ミサ曲第5・6番、歌劇「アルフォンゾとエストレッラ」全曲
アーノンクール/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン放送合唱団ほか
48kHz/24bit 2004年4月-2006年3月ライヴ録音(ベルリン・フィルハーモニー)
2015年度のレコード・アカデミー賞を受賞した名盤。例によって流れの良い演奏ではないが、聴きごたえのある演奏。
メンデルスゾーン/真夏の夜の夢、ベルリオーズ/幻想交響曲
アバド/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
48kHz/24bit 2013年5月録音(ベルリン・フィルハーモニー)
アバドのベルリン・フィルとのラスト・コンサート。この後のルツェルン音楽祭の時より体調が良好だったようで、特にメンデルスゾーンは好きな演奏の一つです。